あんまり気は進まないけど、ショウくんの役に立てるならと、行くことにした。
そう・・・それに・・・
もしも、これで本当におれにもカノジョができたとしたら・・・
ショウくんに対してのこの想いは・・・一時の気の迷いだったと・・・
気付くことになるのかもしれない・・・。
なんとなくそれ以上、飲み会についても・・・『アユミさん』のことも聞けなくて、
ショウくんもそれ以上話さなくて、
その話はそれだけに終わって。
ぷらぷらと2人で河川敷を歩いて、車に戻って、蕎麦屋に寄って、送ってもらった。
色々話したし、はしゃいでみたりはしたんだけど・・・
正直『アユミさん』の影に、心からは楽しいと思えなくて。
これじゃショウくんに申し訳ないなって思ってたから、ショウくんが明日早いからって早く解散になって、ちょうどよかった。
『もしもし?どした?』
「かざまぽん・・・今、大丈夫?」
『大丈夫だよ、アイバくんどうかしたの?』
「あのさ・・・おれしょぉくんに合コン誘われたんだよね・・・」
『ふぅん・・・合コンにしてはあんまり嬉しくなさそうだけど?』
「うん・・・なんか最近オンナノコとかよく分かんなくて。かざまぽんとかしょぉくんとかとツルんでた方が気楽だし楽しくてさ。」
『じゃあ、無理に付き合わなくても、断っていいんじゃないの?』
「うん・・・でもしょぉくん人数調整頼まれてたみたいだし、もしかしたらおれにカノジョ作るチャンスくれたんじゃないのかなぁって。
おれじゃなくても友達ならいっぱいいそうだし。」
『・・・アイバくんはそれでいいの?』
「・・・分かんない。でもしょぉくんが喜んでくれるならさ。」
なんでか分かんないけど、胸がギュゥって、締め付けられる気がした。
