Discostar★Love 120 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
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携帯を受け取って話し始めるショウくんに、『お風呂行ってくる、』ってジェスチャーで伝えて立ち上がる。


「・・・そんなの名前出てんだから分かるって。っつーか何よ、アユミ今何時だと思ってんだよ?」


・・・アユミ・・・?

胸が、ズキンてして、ざわざわと気持ち悪いのが腹から胸へと這い上がってくる。

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誰だろう・・・

こんな時間でも電話してこれるって、結構な仲だよな・・・


気になるけど、なんだか知りたくない気持ちもして、後ろ髪引かれながらもリビングを後にした。

歯を磨いても、シャワーを浴びても、風呂に沈んでも、頭から『アユミ』が離れない。

呼び捨て・・・

『なんだよ』、って言ってたな・・・

そんな風に言えちゃうくらいの仲なんだ・・・


はぁぁ・・・


そりゃあショウくんだって色んな付き合いはあるだろうし、カノジョいないって言ってたけど限りなく近いオンナノコの友達だって・・・そりゃあいるよな・・・


さっきまでの甘い時間がウソみたいに、今は、



・・・って待って、おれ別にショウくんと何でもないし。

甘いってなんだよ、コイビトかっつーの。




よく『一度寝たからって』って聞くけど・・・




つうか!寝てねぇし!
一方的にサれた・・・だけ、だし・・・


ぅわぁ・・・
今さらちょっとヤラカシちゃった感。



気まずくならないといいんだけど・・・



コンコン、


「雅紀?」

「なっ、ナニ?!」


ぐちゃぐちゃ考えてたら、擦りガラスのドア越しにショウくんの声・・・

ドキン、って心臓が撥ねた。