『もう・・・教えてくれないの・・・?』
そう言いながらマサキが頬に触れてきた。
『それとも、オトコは、・・・やっぱり気持ちワルイ・・・?』
は!違ェし!
っつーか。マジ、マサキこそ俺がシてあげていいのかよ・・・
「そう・・・じゃ、ない・・・けど・・・」
瞳の奥の感情を拾おうと視線を強く絡ませる。
マサキは俺の視線から逃れるように視線を流して呟くように言った。
![{A40D5A6D-A32B-4257-9384-03E039126048:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20150325/06/sasick/36/a8/j/o0460033513255013163.jpg?caw=800)
『おれは・・・半殺しされたままで眠らないといけない?
おれ・・・けっこうヤバい感じなんだけど。』
「だ・・・って、(でも)いいのかよ・・・赦してって、言ってただろ・・・?(触らないで欲しいって事じゃなかったのか?)」
「ソレは・・・だって・・・その・・・、ッ」
・・・あぁ、そうか、そうだよな・・・
気持ち・・・とかより生理現象的に・・・
責任は、あるか・・・
チュ・・・
「ごめん。悪りィ、分かってるよ・・・」
申し訳ない気持ちで、謝罪の意を込めたキスを落とした・・・。
「しょぉくん?おれに・・・教えてくれない?」
・・・えっ?今なんて?
沈みかけた俺に、確かにそう言ってマサキが、唇を重ねてきた。
チュ・・・ッチュッ・・・
そう、だよな・・・
ごめん、マサキ。
俺が勝手に『人の手』でサレる経験をさせてやるなんて思いついて、ソノ気にさせといてやっぱり、なんて勝手すぎるよな?
俺の・・・マサキへの友情とはまた違った色のついた感情が余計なんだ。
単純に・・・、シンプルに・・・、俺が十代の頃に友達とシたあのノリでスれば・・・
・・・でも、あいつらとはキスまではしなかったからな・・・、
・・・キスなんてしたから感情が入っちまったんだよ。
・・・完全に俺の誤算。
でもその誤算にノったのは・・・
マサキの方・・・。