『触れられたことは・・・ある?』
そう問いかけて指で・・・マサキのことを追い詰めていく。
根元・・・から先へ、腹から胸へ・・・胸から喉を通って顎・・・唇・・・
マサキの胸の鼓動の高まりを感じる。
『友達と・・・、ビデオとか見て、お互いに・・・とか、ならなかった?』
前例なんてないと赤くなるマサキのことが、堪らなく愛おしいと感じてしまう。
![{DB6AADCF-BAC6-42E4-BA5C-6D377EC93A2E:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20150323/08/sasick/ce/e0/j/o0480034413253081830.jpg?caw=800)
誘導・・・の前の、洗脳・・・
『俺さ、男子校だったからさ・・・『ソレ』くらい結構みんな経験・・・あるのかと思ってた。』
狡(ずる)い俺は、無垢なアタマに先入観を植えつける。
その頬を包んだ時に一瞬竦(すく)めた肩に、思わず
〔逃がさないよ〕
と、引き寄せて
・・・その唇を奪わずにはいられない。