Discostar★Love 50 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。


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仕事先に着くと、マネージャーが駐車場からの関係者入り口に待機していた。


「あっ、櫻井さん、おはようございます。実は以前ちょっとお話ししたスペシャルドラマが本決まりになりまして・・・先ほどあちらから連絡を受けたんですが。」

「あぁ、そうなの?顔合わせいつくらいになりそうって?」

「それが・・・スケジュールの都合で今夜8時になってしまいまして。明日朝8時入りで祈願参り、10時から台本読みになります。」

「えっ!今日の今日なんだ?!」


・・・そっか・・・ 、じゃあアイバくんちは明日の夜か明後日かな・・・


頭の中でプライベートのスケジュールを組み替えながらエレベーターに乗り込む。

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「それで・・・、急なんですけど、明日の夕方の便で台北に一度飛んで頂いてあちらでのロケが3日間、帰国後はレギュラー番組収録と特番収録、雑誌が6社と続きます。

SEROの次の日の朝また台北に戻って撮影の予定が入ってます。」

「・・・そう。じゃあまた詳細をメールしといてもらえます?」



・・・マジか。


この業界じゃ決して珍しいことではなかったけれど


「なんでこのタイミング・・・」

「えっ?何ですか?」

「いや・・・何でもない。」





そして・・・


アイバくんの実家に食事に行くことも、週末に「Green Fizz」へ行くことも叶わぬまま2週間と半分が過ぎ、詰め込まれた忙しさと日々の疲れに曜日感覚すら奪われ。

それでも日々変わりゆく日本と、そして世界の情勢を把握しないことには『伝える者』は務まらないから、台本とタブレットとを交互に頭に詰め込みながら時間を上手く組み込んで消化していく。


今夜のSEROが終われば、明日は久しぶりの1日オフ。

帰ったら溜まった洗濯物を回して、カラダを休めよう、そんな風に思っていた。

Step#51