Discostar★Love 15 | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

ある時は嵐情報。またある時は櫻葉妄想小説。自由に生きております。
腐寄りにつきノーマルアラシックさまは速やかにご退出くださいませ。

Step#1 ★ Step#10 ★ Step#11 ★ Step#12 ★ Step#13 ★ Step#14



「えーっ?マジで?!なぁんだよ~、う~ん、そっかぁ。まぁいいよ!次じゃあお前のオゴリね?くふふふっ!」


一緒に買い物に行こうって約束してたのにカザマが急にバイトが入ったとかで来れなくなったって。
ま、ひとりでも気楽でいいからいいんだけどさ。


携帯をポケットに入れるとヘッドフォンを掛け直して慣れた通りを歩いていく。

角を曲がって大通りから少し入った所にお気に入りのショップがあって、おれはひとりでTシャツを広げてみたり、鏡に向かってアウターを羽織ったりしてみる。

顔見知りの店長に声を掛けていくつかの服をレジで取り置いてもらって、2階にあるスニーカーを見に行く。

しばらくすると店長が上がってきて何か言おうとするからヘッドフォンを首にかけて聞く態勢になる。

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「ナニ?店長ぉ?どしたの?」

「や、相葉ちゃん、ニュースとか見たりする?」

「えっ?」


ニュース、と聞いてドキッとする。

『ニュースと言ったらSERO、SEROと言ったらサクライさん♪』

頭の中でもう一人のおれが勝手にマジカルバナナを始める。


「今さ、下にSEROの櫻井翔が来てるよ。なかなかイケメンだからこっそり見てみなよ。」

「えっ・・・」


えっ?マジで?
今本当にサクライさんって言った?!


「ここだけの話、彼たまにうちに来るんだよ。勝手に常連さんって思ってんだけどね!ははは!他の人には内緒だぞ?じゃあオレ階下(した)戻るわ。」


店長がウインクして階段を下りていく。
その姿を目で追うと、店長越しに階下にいるサクライさんの姿が目に飛び込んできた。

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「あ・・・」


そこにいたサクライさんは、テレビで見るカチッとしたスーツでも、ディスコで見るおしゃれスーツでもなく、カジュアルな格好で・・・

ドクン、


いつもより広く開いた胸元に視線がいって心臓が早まった。


「色・・・白いな。」


無意識につぶやいた自分に慌ててツッコミを入れる。


「ってか!なんでオトコにドキッっとしてんの、おれ!」


すると、店長の姿に顔を上げたサクライさんが何か店長に話しかけて・・・こっちを見上げたサクライさんと目が合った。


「あっれ?」


サクライさんはおれに気付いたみたいで急に笑顔になって上半身を傾け手を挙げる。

ドキン、ドキン。

おれも笑顔で右手を挙げて『どうも!』なんて返すけど、

ドキン、ドキン、ドキン。

やだな、なんでおれってばこんなにドキドキしてんの?


足がもつれないように気を付けながら、サクライさんの元へと、ゆっくりと階段を降りていった。