「ハァッ・・・、雅紀・・・ヤベェな、スゲぇ好き。」
「んっ、しょぉちゃ・・・おれも好・・・ンッ、あふっ、っっア!」
ズルい。
翔ちゃんはいつだっておれが全部言い終わらないうちにおれのイイトコロにキスしたり触れたりしてワザと言わせてくれない。
おれもこのキモチ、伝えたいのに。
・・・翔ちゃん。
おれ達、不揃いだけどさ、これから想ったことはちゃんと伝えて寄り添っていこうね。
この世界にいると毎日が慌ただしくて流されてしまいそうになるけど、手を取り合って歩いていこう。
「あっ・・・しょぉちゃっ・・・!」
「んっ、雅紀・・・」
「やっ・・・!」
今までは勝手に思い込んで
勝手に落ちて
悲しくなって
涙を流した時もあったけど
これからは素直に伝えるよ
翔ちゃんが受け止めてくれるから
翔ちゃんの優しい声が
翔ちゃんの甘い笑顔が
翔ちゃんのその全てが
おれにはスゴく大切で
翔ちゃんがそばにいてくれるなら
おれは歩いてゆけるんだ
どんな過去だって
どんなこれからだって
分かち合っていこう?
翔ちゃんのそばを離れないよ
「しょ・・・あいしてる・・・!」
「俺もだよ・・・」
翔ちゃんの唇が首から少しずつ移動していく。
甘くて優しいキスを落とされた場所から順に紅い花が咲くようにこの身が焦がれ体温が上がっていく。
まだ・・・触られていないのに・・・
翔ちゃんが欲しくて
腰が・・・下腹部が・・・ソコが・・・
甘く痺れて腹筋に力が入る。
「っっ、ハァッ、ハァッ、早く・・」
翔ちゃんを急かすように、右膝を立てて翔ちゃんの硬いところを擦り上げる。
「ゥアッッ、バカやろ」
そう言って翔ちゃんが横腹から唇を離し覆い被さってきて、深く口を塞いだ。
ウエストのゴムの下を潜って甘い刺激を与えてくる右手に苦しくて声を出したいのに、強く絡められた舌がそれを許してくれない。
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