こちらの続きです。
車椅子で手術室へ運ばれて、手術台に寝かされます。
自分も口腔外科に勤務していた時はオペ室に入ることがありましたが、緊急オペの患者さんはこんな気持ちなんだなとぼんやり考えていました。
担当者「もうじき全身麻酔していくからね。このあと赤ちゃんはすぐ産まれるよ。お母さんの麻酔が赤ちゃんにも効いてるから眠ったまま産まれるんだ。でも大丈夫。しばらくはNICUで管理になるからね。今日は会えないかもしれないけど、なるべく早く面会できるように言ってみるからね。」
そう、私の出産はまさに新型コロナウイルスの流行り始めでした。
あまり細かく言えませんが、横浜にダイヤモンドプリンセス号が停まっていて騒がしかったような記憶があります。
もちろん入院から退院まで面会一切NG。
診療科をまたいで移動することも許されなかったため、産科の隣のNICUに入院する赤ちゃんにはしばらく会えないと説明を受けていました。
私「はい、赤ちゃんになるべく早く会いたいです。よろしくお願いします。」
担当者「ここのメンバーは全員プロだから。赤ちゃんをすぐ取り出したらあなたの命を最優先に行動することを約束します。絶対に赤ちゃんに会わせてあげるから。だから頑張って。」
私「(涙ぼろぼろ)よろしくお願いします!」
担当者「はいじゃあ◯時◯◯分、ヘルプ症候群による母体保護を目的とした緊急帝王切開を始めて行きます。よろしくお願いします。」
直前に担当医に命の話なんてされるものだから、正直めっちゃくちゃこわかったです