こちらの続きです。
紹介された大学病院は姉②が以前に事務で働いていた場所でした。(自分は三姉妹の末っ子なので長女を姉①、次女を姉②とします)
姉②「初診なら予約時間関係なく8時半くらいには行ったほうがいいかも!診察前の事務手続きに時間かかるんだよね💦」
とアドバイスを貰ったので実母の送迎で早めに病院へ到着し、採血を済ませ待機していました。
必要ないと良いなと思いつつも念の為に入院のセットも持参しました。
待合室で座っていると、何故か看護師さんが車椅子を持ってきてそちらに座るよう促されます。
背中の痛みの発症が土曜深夜(日曜日)で、大学病院へ行ったのが金曜日。
一週間ほど激痛が続き睡眠不足でフラフラでした
「さすが看護師さんは顔色でわかるのか。」
そんなことを実母と話しつつ待っていると、姉②のアドバイスのおかげか?10時過ぎに診察室へ呼ばれました。
事前に行った採血の結果を見て担当の先生が部屋に入るなり、
担当医「こんにちは。担当医と申します。早速ですがね、これね、腎盂腎炎じゃないよ。もっとひどい病気。HELLP症候群。説明するけどね、あなた歩いてここまで来られたのが不思議よ。つらかったでしょう。」
そう言って採血のデータを印刷した紙を見せられました。
担当医「言われてると思うけどこれが血小板ね、もう1万しかないの。もし転んで頭でも打ったら頭の中で血が出て大変なことになるからね。それで車椅子乗ってもらったのよ。
酸素を運ぶ赤血球も壊れちゃっててね、息苦しいでしょ。
これ以上時間が経つともっと悪くなるかもしれない。これから赤ちゃん産むよ。」
実母「?!」
「、、分かりました。あの、予定日よりだいぶ早いですが赤ちゃんは大丈夫でしょうか。」
実母「えぇぇ!?」
考えていた最悪でした。絶望感。
こんな状態でお腹で赤ちゃんが育っているのか、まさか産むなんてことに、、というのは頭の片隅にありましたが、意識的に排除していました。
(4月生まれだったのにな。私のせいで学年変わっちゃった。障害がのこったりするのかな。何がいけなかったのかな。もっと赤ちゃん優先に生活するべきだったな。)
思考は止まらず、涙を我慢することなど出来ません。
ですが自分の身体のことは自分が1番よく分かるとはよく言ったもので、今の状態が普通ではないことにはとっくに気が付いていましたし、
原因の病気が分かり安堵したことも事実です。
担当医「うん、ママは強いね。今日が赤ちゃんの誕生日だからね。頑張ろう。赤ちゃんもしっかり診ていくよ。
正直、今の血小板数だと手術中の止血が上手くいく保証ができない。そうなった場合は血が止まらない子宮を取ったり、輸血をして命を最優先するよ。いいかな?」
「はいっ!(号泣)」
担当医「しんどかったね。よし、じゃあ母体保護を目的とした帝王切開の方向で準備を進めていきますね。
とりあえず方向が決まらないと準備ができないから、結論から話して驚かせてしまったね。」
そして、担当医はヘルプ症候群について詳しく説明をしてくれました。
子どもが生まれる前は床がきれいだったなぁ。笑