昨日実家に帰ったときに駅まで甥が車で迎えに来た。

私の名を呼び笑顔で近付いてくる甥は父親(私の兄)に物凄い似ていた、今の父親ではなく甥と同じ20歳とか10代のね。

不思議だが懐かしい感覚、私だけ歳を重ねたというか、私も同じくらい若返って親元にいて扶養であったり学生であったりの頃。

甥が羨ましい。

先日黒柳徹子さんがインタビューで「戻れるならいつ?」みたいな質問に「パンダに最初に会ったとき」とのこと、パンダ好きで有名ということだが最初に会ったあの新鮮な気持ちはないとのこと、そう、これから甥が経験するもの、新しい出会いや別れ就職諸々の人生経験に「最初」に触れた時の新鮮な感覚、経験を重ねる前の未来に対する期待や可能性がいっぱいあるような前向きな感じを抱き歩む日々、私はもうそんな新鮮な気持ちになれない、虹の向こうまで行ったけど何もなかったような現実感と老いと死期を考えるようになった体感。

何かに初めて触れた時のトキメキと漠然とした期待感と可能性に身を委ねて過ごす日々が羨ましい。