王様のブランチ 指原莉乃 140816 | 指オタクオリティー

王様のブランチ 指原莉乃 140816

王様のブランチ 指原莉乃 140816

 ※デイリーモーション


白夜行の感想文

私には、趣味がない。休みの日は家から出ず、移動中は常に爆睡。
そんな私にうってつけのお仕事がきた。それがこの、読書感想文。
本を読むのは好きじゃないけど、お仕事だと思えば読める。
休みの日も、移動中も「やらなければいけないこと」ができたのだ。
一日を無駄に過ごす休日がなくなるかもしれない!そんな喜びも束の間。
一冊の本が課題本だと手渡される。ぞっとした。
何にぞっとしたかというと、その分厚さ。
私の課題本は八百ページ超え、「白夜行」だった。
移動中も、休日も、本を読み続けた。
読み始めた時は、乗り気ではなかったけど、気がついた頃には完全に魅了されていた。
主人公たちにまとわりつく様々な事件。
そして、交わる点と点。その度に、そう来たかー。
と声を漏らし、その考え尽くされたストーリーに感動した。
我ながらいい読者である。
私が気になったのは、主人公二人の感情。
作中、二人の感情が書かれることはない。
けれど、読み進めて行くうちに、二人がお互いにとっての「光」だったんだとわかってくる。
捻くれてしまった感情が二人の絆を強くしていく。
最後までわからないその感情に何度もゾクゾクした。
本当なら共感した事を書きたいが、全く共感できなかった。
あの主人公に共感できる人なんてなかなかいないだろう。
インストントンが食べたいのにお湯がないなんて私の苦悩は主人公からしたら、
しょうもないのだろう。ただ全く共感できないからこそ物語に引き込まれ、
感嘆のあまり何度もため息をついた。
本を読み終えた私は、東野圭吾さんの別の作品を買った。
好きではなかった、本を読むということに、ワクワク感を覚えている。
今でにない感覚。
私に初めて「趣味」ができた。

指原莉乃


↓懐かしい(笑)