伝統構法とは、いわゆる

「在来工法(木造在来軸組工法)」

のことではない。

世間で言われている在来工法は、

北米から入って来た2×4工法(枠組壁工法)と対比的に

呼ばているものだ。


ルーツをさかのぼれば、遥か昔から我が国に伝わる「伝統構法」に

行き着くのだが、現代では双方は全く異なっている。


1950年に建築基準法が制定され、一般の木造建築は

筋かい(斜材)で主要な壁を固め(近年は合板などのボードも使われる)、

柱と梁(はり)の接合部等を金具で緊結するように定められた。


その後、基礎と土台の基準も厳しくなり、

使うべき金物の種類も数も規定され増加してきた。

それは住宅金融公庫の共通仕様書によって支えられてきた。

様々な技術も開発されてきた在来工法には沢山の支流もできている。


 一方、「伝統構法」は、柱は石の上に土台を介さずに直接置く

「石場立て」であり、柱と梁は金具を使わず仕口(しぐち)と呼ばれる複雑な

加工により接続する。

そして筋かいは使わない。

壁には貫(ぬき)と呼ぶ水平の太い部材が使われる柔軟な構法だ。


しかし、これらの伝統的技術は、建築基準法では

全く位置づけがされてこなかった。


伝統工法=過去の悪しき工法?(そんなことはない!

        であり、

  地震に弱い工法?(必ずしもそうではない!

そして、

         儲からない工法(この辺は、後日もう少し述べよう

                               でもある

 

そのような厳しい状況の中でも、「伝統構法」を愛する建て主に支えられ、

大工・棟梁・設計者達は、様々な工夫や小さな妥協を重ねながらも伝承して来た。






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