自民党の住宅土地調査会が2007年5月に発表した
「200年住宅ビジョン」に対応する住宅。
住宅を「躯体部分(スケルトン)」と「設備・内装部分(インフィル)」に分けて考え、
躯体部分を構造物の耐用年数まで使用し、
ライフスタイルの変化などには 設備・内装部分の変更で対応しようというもの。
平成8年版の建設白書によると、日本の住宅の寿命は平均約26年。
アメリカの約44年、イギリスの約75年に比べ、
非常に短い年数が提示された。
その背景には、
「1980年代後半に地価が上昇したことから
建築物を安易に取り壊しては新しい建築物を建てたこと」や、
「住人のライフスタイルが大きく変わったことに対応できず、
まだ使用できる家屋を取り壊して立て直したこと」など、
構造的な寿命とは別の、数多くの要因があった。
この問題を踏まえ、自民党の住宅土地調査会は
「『つくっては壊す』フロー消費型の社会から
『いいものをつくって、きちんと手入れして、
長く大切に使う』ストック型社会への転換が必要」として
「200年住宅ビジョン」を発表した。
なお、「200年住宅ビジョン」の「200年」とは
本当に耐用年数200年を想定しているわけではなく
長寿命住宅のシンボル的な意味での命名であるとしている。
かつてのベストセラー「『捨てる!』技術」。
その内容は「消耗のスピードをはるかに超えてモノが暮らしの中に溢れかえり、
“もったいない”という美徳の名残りによるモノの増殖に誰もが困り果てて
います。」(Amazon.com.jpより)というものでした。これからは、捨てる以前に
少しでも長く使えるものを手に入れる技術の方が必要になりそうな気がします。