これが本当にラッキーだった事。

救急車で運ばれた訳ですから

どんな先生がいるかなんて分からない訳です。

謂わばこういう時の病院ってガチャ…

不謹慎な言い方かもですが

たぶん圧倒的にわかりやすい例え。

 

もし運ばれたのが違う病院だったら‥

もし担当がこの先生じゃなかったら‥

もし僕がこの抗がん剤の適応者じゃ

なかったら…

こういう沢山の「もし」に何かひとつでも

引っ掛かれば

僕は今ここにいなかったかもしれない

 


僕が脳腫瘍で倒れる数年前に

母が脳梗塞で倒れまたんですね。

母の血栓が出来た場所が悪く

通常なら手が出せない場所でした。

ですがその時の担当の先生がやった

手術で母は助かり

その時の手術法などを学会に発表して

母の担当だった先生は今や世界的な

お医者さんとなられました。

 

そんな世界的名医に僕の担当になった

先生の事を母が話したら

「ああ、あの方なら安心ですね」と

言われたと母から聞いて

僕はものすごい安心が出来たんです。


だから

本当にたまたま運ばれた病院がここで

その病院で良い先生に出会い

この病気に有効な薬が使える身体で‥

本当に僕はラッキーでした。