先日、”キモノを着た時の記憶” について話をしていました。
「お化粧してもらったのが嬉しかった」
「着る必要がある時間だけ着て、すぐに脱いだ」
あれ?私にはそんな記憶はありません。
七五三、7歳で着物を着せてもらいました。
その時に嬉しかった記憶はありますが、
七五三の非日常感が楽しかった、というようなものでした。
次に着物を着たのは、小学校6年生のお正月。
毎年お正月に帰省していた祖父母宅は、
清酒好きの方ならご存知かも、という
造り酒屋のある、田舎の小さな町にありました。
この年頃の女の子に、
”赤系のウールの
アンサンブルを仕立てる”
ということは
割と普通にあったように
思います(特に田舎では)。
赤地に白の大きめの絣(かすり)柄。
そういえば、帯はどんなものを締めていたっけ・・・
帯のことは忘れましたが、この着物がとても好きでした。
確か髪もアップにし、口紅くらい少し塗ってもらったと思います。
確か・・・というのは、写真を見ればちゃんと分かるけど、
”嬉しかった記憶” としてはあまり残っていないからです。
「お化粧してもらったのが嬉しかった」 記憶は
そんなにはないのです。
とにかく、その赤い着物を着られたのが嬉しかったんです。
”私のキモノ” が嬉しかったのかな?
写真を撮ってもらいながら、
「友達に見せよう!」 と思いました。
「私、着物きたの~!」 を言いたくて。
今考えると、私のキモノ好きは、ここが始まりのようです。