味がしないものを味わう


それは


空気だったり


水だったり



味はしないから


空っぽで


何もないように思うけれど


たしかに存在していて


何よりも必要で


大切なもの






味がしないものを味わう


空気なんて


なかったら


わたしたちは


生きられないし


すぐに命は終わってしまう



そんないちばん大切なものが


いつも与えられている


その存在を忘れてしまうほど

当たり前に






味がしないものを味わう


味がしない空気


味がしない水



そこには


飛びはねるような


美味しさや


喜びはないかもしれない



だけど


何より大切なもの


ないと困るもの




空っぽで


存在感はないけれど満ちている


味がしないものたち



それこそが


ほんとうの幸せの味がするのだなぁと思う











sasha♡