南の小さな町に到着し
ユースホステルに宿をとり
私は次メンバーの家族の経営する海沿いのバーに向かった
次メンバーは何度も何度も
”必ず行け。絶対に行け”と私に念を押していたから (笑)
言葉通じないかも知れないのになぁと思いながらも
約束を守るべくバーに向かった
バーに入るなりビックリ( ゚Д゚)
おっさん達が真昼間から酔っ払ってる
そして歌って踊ってる
**しかしその後にはこのバーは私の心地よい”巣”に変わる。
酔っ払っている漁師たちは毎日取れたての魚を私に届けてくれて
私はカウンター内でたらふく食べながら料理の仕方を学ぶことになる
その後もまたその国へ行き、
私はこの巣で再び”ビキニでカウンター内をちょろちょろする謎の日本人”になる(笑)
その分、観光客が来たら通訳として頑張ったけれど**
バーのオーナーが私に気づき
”お!到着したな!”とハグをしてくれた
オーナー家族は前に日本に来て会ったことはあったので
覚えていてくれたのが嬉しかった
”うちに泊まるだろ?”と言うのでユースにすでに泊っていると伝えると
”何言ってんだ!荷物取りに行くぞ!うちに泊まるんだ!”と
ユースまで荷物を取りに行くために車を出してきた
そしてオーナーは”Pの電話番号を渡せ。”と言ってきた
そこまで根回しされていたらしい
そしてその日の夜
再会を果たした
時間通りに現れたP
Pは私と目が合うなり
いたずらっ子のような顔をして
自分の髪をつまんで笑った
約束を覚えていたんだ
髪を切らずにいてくれたんだ
私の中でCLOSURE(終焉)の時だなと思った
その後何度か会ったが
悲しいことに違和感が付きまとった
最後に夜通し遊ぼうと約束した日に
Pは現れなかった
きっと言葉が通じ切らず
お互いに勘違いをしていたようだった
ボスが電話をしてくれて
現れたPは少し不貞腐れていた
とても気まずい空気の中
Pは私をスクーターの後ろに乗せて
森に入っていった
森の中の広場でPはスクーターから降り
無言で星を見ていた
私はどうしたらいいのかわからず
スクーターに座ったままだった
突然Pは私に激しいキスをし始め
私の体を触り始めた
”それでもいいから触れて欲しい”と思った
傷つく事は分かっていても触れていたかった
これが最後だと知っていたから
そのまま乱暴な感じでPは果てると
しばらくぼーっとした後
うつむき加減で目を見ないまま
私にヘルメットをかぶせ
スクーターに乗せた
気まずいままスクーターの後ろに座っていると
Pは私の手を自分の腰に回して捕まる様に促した
そしてそのまましばらく
私の手に自分の手を重ねたまま
片手運転でスクーターを走らせてた
友人宅に降ろされ
玄関先でPは私の目をじっと見て
軽くキスをして気まずい笑顔で去っていった
今思い出しても
悲しく切ない時間
あの時Pは何を思っていたのか
私には分からない
このブログを書きながら気が付いたが
私はPにただの一度も「好き」とも「愛している」とも言ったことがなかったな
言ったところで何が変わったかは分からない
言わなかったから「いい思い出」なのかもしれないけれど
今、
Pと私はFA●EBOOKでつながっている
「君の娘たちは、君のように美しいね」とメッセージが来た
Pは一児の父になり
ダンサーである奥さんと
相変わらず世界を飛び回って唄っている