Cyclingnewsによる元記事(英語)

Cyclingnewsの記事に

フルームとウィギンスの2012年ツールのときの

詳しいいきさつが

フルームの自伝から引用される形で

載っていたのですが

これが実に興味深い。


結論から言うと

二人の間に確執はあった
(少なくともフルームは不満だった)

話は2011年のブエルタに遡る・・・

チームスカイから実力に反して

不当な扱いを受けていると

感じていたフルームは

目前に迫った翌年の契約を前に

自分の実力をアピールする走りを見せ

ウィギンスを上回る総合2位に入り

エース待遇と3年契約を提示

断られた場合は

より良い条件を出していた他チームに

移籍するつもりだった

結果チームは契約を受け入れ残留

ところが翌年の2012年のツールでのスカイは

ウィギンスがエース

フルームはアシストだった

自分の方が実力があると感じていたフルームは

第7ステージでステージ優勝

これで自分の実力がウィギンスを

上回っていることを証明できたと感じていたフルームだが

ウィギンスは記者会見で

「チームにとって素晴らしい結果、

僕が総合リーダーでフルームがステージ優勝。

これでフルームはサポートに集中できる」

というような趣旨のことを発言。

この言葉にフルームはとても不満だった

そして11ステージで登る前から計画していた通り

フルームはウィギンスに対してアタックをする

無線でチームはウィギンスの許可があるか聞いてきた

答えるよりも前に

ウィギンスが無線でパニック状態のような

叫び声をあげていた

フルームはチームに

「僕は2分遅れているし

総合順位を上げたいからアタックをしたまでだ」

と説明した。

同じくチームからのサポートを受けていないと感じていた

カヴェンディッシュがフルームの理解者だったそう

レース後、なんとかチームを立て直そうとする

チームマネージャーのデイブ・ブレイスフォードが

フルームの元を訪れ諭す、

「残すところ頂上ゴール1回とタイムトライアルだけだ

総合優勝に一番近いのはウィギンス

みんなで力を合わせて目標を達成しよう。

11ステージの君のアタックでウィギンスは

裏切られたと感じている

このままならみんなで荷物をまとめて

ツールを去ろうと言っている」

そう言われたフルームは

「自分だけではなくみんなで帰る?

そのときも僕は彼の荷物を担ぐのか?」

怒りを感じたフルームは

翌日ウィギンスに迫る

「僕に言いたいことがあるなら直接言え、

周りの人を使ってことを悪化させるのはやめてくれ」

結局フルームは

「覆せない何かと戦っていた」

と感じていたそうだ

「もう台本はツールスタートの遥か前から

ウィギンスが勝つと書かれていて

我々はその台本を演じたまでだ」

フルームの不満を大きくさせたのは

ウィギンスの彼に対する感謝の少なさも一因だそうで

それはツールが終わった後も続き

ツールでの賞金のフルームの分前を

ウィギンスは1年以上払わなかったのだそうです。


以上はフルームからみた2012年のツール・ド・フランス

果たして真実は・・・?