古木柱の穴埋め | 古民家再生(ささゆり庵)

古民家再生(ささゆり庵)

奈良県と三重県の県境にある里山100選にも選ばれた美しい里 深野にある古民家が再生され、ささゆり庵(古民家宿)となるまでを記録しています


日本家屋建築の特徴の一つには、素材は最後まで使い切り、リサイクルできるのもは、その寿命がつきるまで使うという哲学というか節約精神というかエコロジーな感性がある。古木柱はおそらくその最たるものと思われる。隣村の竜口から嫁入りした欅の古木柱は3回は使い回しされている形跡があるので、ゆうに300年以上の代物と推察される。その証拠に非常に古い穴詰めと比較的新しい穴詰めが多数ある。写真はこの家にもともとあった柱の穴を詰める作業。穴はそこらじゅうに無数にあるといっても過言ではないかも。一風、きれいに見える柱もあちらこちらに穴があるので、最終の穴詰めをひとつひとつ丁寧な作業が。。。素材もうれしいと思う。 大工と古木の会話が聞こてきそう。