399 MAD MAX 怒りのデスロード | ササポンのブログ

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あのですね、基本的に
僕はひねくれ者でして
世間的な評価を無理やりでも
認めたくない人間でして
MAD MAX 怒りのデスロード

この映画はもう絶賛の嵐でして
見た人間はもう熱狂的にほめるわけです。
本来なら、
それらの絶賛の声とは違った形の
理屈をひねりだすのが
このブログなのですが
この映画に関してはもう世間の評価通りです

めちゃくちゃ、すげえ
こんなの見たことない
なんなんだ一体、このMADな映画は!!
その通りです
僕も世間の評価に、激同でございます
さらに加えれば
この怒りのデスロードは
完全に
あの大傑作「MAD MAX 2」をも
超えました
とにかくまず言いたいのは
この映画はDVDで見ても本当にしょうがないです
いやむしろ
DVDなら見ないほうがいいです
だって
この映画、TVで、普通の音で
TVサイズの画面でみても
つまんない映画になります

 この映画、
物語がないわけではない
それどころか
小説にすればかなり分厚い世界観が潜んでいる
しかし
それらは
すべて映画の画面の奥に
潜んでいる
本当に良く見つめれば
わかることがたくさんあるが
まず
1回や2回でわからない
なぜなら
スピードが尋常じゃない
あまりのスピードに最初はトリップする
そのスピードは
最近の大作映画のように
スピードが上がればあがるほど
いまなにが起こっているのかわからない
誰が誰をどんなふうに殴っているのか
よくわからないというスピードではない
ジョージミラーの映画を好きな人なら
よく知ってると思うが
彼の映画のスピードはとてもわかりやすい
スピードがMAXなのだが
とてもよく見えるのだ

監督が
「日本人が字幕なしでも、話がわかるようにつくった」と
いうように
話は単純極まりない
行って帰るだけ
誇張でも
デマでもなく
映画の8割はチェイスです
そこにそれぞれのエモーション、感情を持って
乗り込む
逃げる側も
追いかける側も
そのエモーションのぶつかり合いが
実際の金属同士の衝突、破壊に繋がる
これこそが
映画といわずして何が映画だ!!

ただまあ、この手の映画がだめな
気の毒なひともこの世にはいる
この写真を見て
燃えない人間もいる
こんなアホなトラックが爆走しながら迫ってくるだけで
「祭りじゃ、祭りじゃ」と
騒げない人もいる
そういうひとは気に毒が入ってしまった
悲しいひとです

この車は
ピーターウィアーの「キラーカーズ/パリを食べた車」への
オマージュです
同じオーストラリアの監督として
同じ時期に
まったく対照的な作風で
ハリウッドに
殴りこんだ二人のこういう思いの交差は
ファンとしてはとてもうれしい
この映画、なぜかPG-15ですが
えげつない、わざとらしい
残酷描写はありません
だから
これを読んでいる童貞小学生のみなさんは
「俺は高校生だぜ」という顔で
強行突破してください
本当に絶対に
なにがなんでも
映画館で見ないとだめです
なんならDVD発売は禁止して欲しい
この映画専門の映画館を作って欲しいです
さらに
都内に住んでいるひとは
立川のシネマシティの
「極上爆音上映」
略して
「極爆上映」で見てください