376 「ディスコネクト」 どうやってコネクトをデスするか? それが問題 | ササポンのブログ

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そしてサントラなブログ
ひとを観ていないものを観ます



映画の日なので、奮発して、
新宿の映画館、バルト9に行って、
この映画を観てきました。

時間があまったので、
雑貨屋に行って・・。

・・などという、素人の、他人の、揚句に
おじさんの日常など誰が読みたいだろう。

いや、
これがそこそこ有名な、
ナイスボディのグラビアクイーンの
日常だって、
退屈だ。

「動画上げろよ」
「水着の地鶏しろよ」

こんなことを言うと結構、敵を作ってしまうかもしれないが
平凡な、何の特技もない、
普通の主婦やOLが、
なぜ、今日何を食べたかとか、
なにを作ったかとか、
そういうブログを上げるのか、
僕には理解ができない。

でも、
この映画を観て
理解した。

笑っちゃうような結論だが、
意外に、
正鵠を射ているような気がする

つまりは
寂しいのだ


ベンは、
内気な少年だ。
ひとりで、内にこもり
パソコンで、
音楽を作っている。

そんな彼に
フェイスブックで語りかけてきた女の子、ジェシカ
「あなたの音楽好きよ」
でも、そのジェシカは、男。
同じ学校の悪がきで、彼をからかったのだ

でも、ベンは初めてできた自分を理解してくれる女の子に
のめりこみ、
心を開いていく。

からかわれ、笑われているのも知らずに。

そのからかっている悪がき、ジェイソンの父親は、
ネット事件を専門に扱う探偵。

彼が、ある夫婦の依頼を受ける。



その夫婦は、
ネット詐欺で、カードの情報を盗まれて、
一文無しになってしまう

原因は、
奥さんがアクセスしていたチャット。
この夫婦は、
生まれたばかりの赤ん坊を失って、
お互いに会話とSEXがなくなってしまった。

そんな奥さんの思いを
誠実に聞いてくれた相手が、
彼女の財産を吸い上げた。

正直いって、もうひとつ、
ポルノサイトのエピソードがあるが、
これはあまりリアルじゃなく、
面白くない。
だからカット。




この映画には、
非常識な、冷血な
悪党など、ひとりも出てこない

悪がきも、ただのよくいる、お調子者の悪がきで、
厳格な父親に
心を開けない寂しさを抱えた
よくいる子。

彼らは、
誰もが身近にいる人間と
コネクトできないでいる。

みんながみんな
ネットでコネクトした相手に
心を開き、
すべてを明かしてしまう。

やがて
すべてのネットによるコネクトが
現実を
壊していく。



これを読んでいるあなたと
僕は、
繋がっているのか?

ノーです。

フェイスブックやツィッターで
会話をしても、
アメバピグでも、
そこでの繋がりは、
ただの幻で、
なんの意味もありません。

勘違いしないでください。

実際、会って会話をしなければ、
相手は存在しないんです。

僕だって、
寂しいときがあります。

でも、
現実社会で寂しい境遇の人が、
ネットでそれを癒すことなどできません

もう一度、
パソコンからスマホから
顔を上げて、
目の前にいる人を見てください。

その人しかいないんです。
あなたとコネクトできるのは。

そんなメッセージを発する
この映画を観終わった僕は、
座席を立ってすぐに
メールをチェックした。

隣に座っている男も
同じようにスマホをいじりながら歩いている。

ディスコネクト

誰と繋がるかという問題じゃなく
どうやって
それを断つか。

それが
いまの
あなたの
僕の
問題。