362「スター・トレック・イントゥ・ダークネス」 | ササポンのブログ

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おたく相手の創作は大変
そこに、熱狂的なファンがいる世界の、新しい物語を作るのは
大変、
昔、サンライズ作品で、たくさんのシナリオを書いている人が言っていた。
「ガンダム」の新シリーズのシナリオは書きたくない。
みんな逃げている・・と
要求が多い、制約が多い
そのわりには、実入りが少ない

すでに
世界が固まっている物語

このスター・トレックは、その最たるものだろう

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恐らく、
この映画が、世間的にも
ファン的にも、
受け入れられた理由は、
オリジナルのシリーズが終わって
かなりの時間がたっていて
その間に、
別のシリーズが、
腐る程あって、それのファンがたくさんいて、
オリジナルシリーズと比べる人間が
少なくなった
もしくは、
熱量が下がって、
これはこれで、いいんじゃない・・という
余裕が出てきたのだろう。
熱狂的なファン、トレッキーのあいだでも・・。



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それにしても、
この映画の監督でもあり
僕が今一番、愛するドラマ
「パーソン・オブ・インタレスト」の製作を務める
JJという男。
信じられないぐらいに無邪気である。

カークとスポックがでるスタートレックを撮り
「スターウォーズ」の新作を撮るなんて、
どこを、どう考えても無邪気を通り越して、アホだ。
日本でいったらファーストガンダムとEVAのリブートアニメを
作るようなものだ

しかし、それを見事に成功させてしまった。

JJ、あんた怖いわ・・


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この映画だが、
まず見ていて感じるのは、
JJは、本当にスピルバーグが好きだなーということ

元々、
「スーパー8」という映画で
スピルバーグ愛を臆面もなく表明していたが
この映画では、
その愛をさらに発展させて
娯楽の中に溶け込ませている。

まずファーストシーンは、
完全に「レイダース」だ。

どこが「レイダース」かということは
見てもらえばわかる。

さらに
ラストで、
スポックが、敵と肉弾戦を繰り広げる場所。
飛行物の上での格闘は「マイノリティレポート」だ

それらは、すべてJJの中で消化されている。
つまり
もともと、
スピルバーグというのは、
ヒッチコック映像理論を自分の中で
消化して、自分なりの娯楽映像理論を作り上げた。

その映像理論が、
さらに若いJJによってさらに消化され、
見事に新しい形になる。
ヒッチコックの血脈は、
スピルバーグを通って
見事にJJに受け継がれいるのだ。

なぜか、
デ・パルマに流れた
ヒッチコックの血脈は、
そこで止まってしまった。
それが、なぜなのかは
また別の機会に・・・

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さらにこの映画を見ていて
僕が思わずつぶやいたのは
「お前、スターウォーズの練習してるだろ」ということ。

とにかく、
宇宙空間のバトルは、完全にスターウォーズを
新しい技術で、
リメイクしているかの如く・・なのだ。

つまりは
スターウォーズの新作が、
予定どうり、JJによって作られるなら
それはまるで
スピルバーグの映像理論と
最新技術を駆使した
下手くそルーカスの影など微塵もない
素敵な傑作になるということだろう。

すでにJJは、
スターウォーズはフイルムで撮ると
JJは断言している。

やっぱ
わかってるなあ・・。

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