
家族が
まったく
出てこない
主人公の女性の家族の描写も
当然なし
いや
パソコンの待ち受けに
子供との写真が出てくるだけ
ただ
ひたすら
遂行される
オサマを追い詰める
過程を、
描く
似ている
「マルサの女」の女主人公に
彼女たちが
標的を
追い詰める理由も
あまり
描かれない
無駄がない
あまりにも
無駄がない
リアル?
ドキュメント風?
とんでもない
リアルもドキュメントも
無駄の塊だ
人間の無駄が醸し出す
臭いが
リアルであり
ドキュメントなのだ
これは
良質のハードボイルド映画
そこに
いるのは
感情を極端に抑えた人間
なぜなら
感情などあれば
確実に狂う世界
「拷問ができなくなって
情報が取りにくくなった」
こんなことを平然と言う主人公
友を殺された
一応
女主人公の
執念の動機は描かれる。
ただ
それがあの行動の本当の
理由には見えない
この映画に
どうして?はない
つまりは
どうも、こうもない
ただ
殺しあう世界
それについて
考えることに意味がない
考えたって底がない
殺し合いに意味がない
それが
人間
そして
僕は
その殺しの任務遂行の映像にわくわくする