354 「裏切りのサーカス」愛は、愛国心すら弱点・・の曲芸師たち | ササポンのブログ

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映画、音楽、アニメにドラマ
そしてサントラなブログ
ひとを観ていないものを観ます

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観ている間じゅう、
なにか、どこかで
観た
感じに襲われる

それが
何かはわかっている

具体的にどの映画・・という
訳ではなく
無数にあった
かってのサスペンス、スパイ映画

「コンドル」
「マラソンマン」
「マッキントッシュの男」
さらに
「寒い国からきたスパイ」や
「リトルドラマーガール」
緻密な脚本
重厚な、役者
抑えたトーンの画面、
こけおどしとは無縁の音楽

しかし
ここぞという時の
画面にみなぎる演出家の力

観客の集中力を損なわせず
観た後に、
くたくたになる
本物のサスペンス

かつては
名匠といわれたひとなら
誰でも作れた

いや
職人といわれた
B級の監督でも苦も無く作り出せたし
僕らも
気楽に観れた

観れた
過去形だ

そう
この「裏切りのサーカス」のような映画は
いつでも
観れたよ


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内容は
複雑のようで実は極めて
単純

裏切り者を探せ

そして
観客は知っている
裏切り者を探し出せたとしても
結果は、
苦いものだと

要するに
組織、内輪もめの話
どう考えても、陰気で苦い

しかし
この内輪もめ話
好きな人が多い

日本では「お家騒動」という
伝統芸能がある

なぜかといえば
身近にいくらでも起こっているのに
公には、語らないから

派閥、塊、集まり、
そして
仲間外れ
いじめ

みんな大好き
僕も大好き
外野で観ている分には・・・

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なんだか
この手のスパイサスペンスや
探偵もので
純粋な、愛・・といわれるやつ
いや
肉欲すら
弱点となる
とにかく
愛・・といわれるやつの
すべては
弱点だ

最近では
最大の武器であった
愛国心すら
いや
この愛国心こそが最大の弱点になる
構えたライフルで
一体、自分はなにを撃たなくてはならないのか

裏切りのサーカス
分かりにくいタイトルだが
なんか
ニュアンスは伝わる

内輪でどたばた
曲芸している感じ

愛も愛国も
裏切りも
涙も
曲芸に過ぎず

でも
命がけ
ただむなしいのは
拍手などない
なぜなら
観客は、
いないから

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それにしても
この映画における
役者人の面の良さは
最強だ

どこにだもいる・・とは
言い難い
しかし
もう
渋いとしかいいようがない
さらにいえば
若手のふたりが
いかにも
面を観ただけでも
若輩者・・という危なっかしさを醸し出す
こういう世界だと
禿げ、薄毛も
知的に見えてしまうのは・・
僕だけ・・だろうな

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