337 「documentary of AKB48 show must go on」 Ⅰ | ササポンのブログ

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映画、音楽、アニメにドラマ
そしてサントラなブログ
ひとを観ていないものを観ます

 
「なにと戦ってるんだろうな・・・」
いま、日本一、有名な20歳の女の子、
前田敦子が、
つぶやく

全然、書かなくなって
たまに書いたと思ったら
また
AKBかよ・・

そう
またAKBです

取りあえず
この映画に関しては
2種類の記事を書こうかと思います

まず
この記事は、
AKBをほとんど知らないひとに向けて
2つ目は、
AKBをよく知っているひとに向けて

まず
なんで知らないひとに向けて書くかといえば
AKBに興味がないひとも見て欲しいから

まず
この映画、
ショウ的要素
コンサートフィルムの要素は
ほとんどありません

BGMも極力、排しています

それで
2時間です

正直
ファンでもきついかもしれない
 

特に
あっちゃん・・こと
前田敦子は、全編、泣き叫び
苦笑、そして
倒れる・・

よく知られていることだか
この少女は
センターに立ちたくはなかった子だ

それなら
なぜAKBに入ったのか?
ただ踊って歌っているのが楽しかった
狭い200人キャパの劇場で・・・

なのに
何万人の前に立ち
何十万の見知らぬ人たちに
観られ
そして
中傷にさらされる

あんなに
ブスなのになんで人気があるの?
暗い・・わがまま・・

スターというのはそんなもの
その苦悩こそが
スターの証・・・

この映画を観ると
スターが
薬物に溺れたり
奇行に走るのも
よくわかる

人気がすべての世界で
それが数字として表れる
総選挙・・
昨年、2位に落ちた彼女が
世間から受けた屈辱の大きさが
今年の総選挙での
あっちゃんの泣き声でわかる
あんな魂がねじれるような泣き声は・・・

「頑張ったね・・辛かったよね・・わかってるよ」
高橋みなみが舞台裏で
あっちゃんを抱きしめながら慰める
あっちゃんがまたあの声で泣く
正直、
ここで僕は号泣した

なぜ泣いたのか
僕はそこに裏のドラマを感じたからです
そこに
あっちゃんに身に起こった辛さを
感じたからです

それは
かってな妄想です

でも
泣けるほどの妄想を抱かせてくれる
48になる男、
腐るほど映画を観てもう滅多に感動しない男に
想像と妄想をくれる
あまつさえ
泣かせる

これは
なんだろうか?




さらに
映画はとても小中女子学生向けの
アイドル映画とは思えない
ハードな展開になる

真夏の西武ドームのコンサート
舞台裏

そこは
戦場の医療室状態

過呼吸、脱水、疲労・・・
誰もが
酸素を吸収・・・
スタッフが「鼻から吸って、口から出す」を繰り返す

怒鳴り、わめく
座り込んだ途端に
たかみながつぶやく
「眼の前が真っ暗・・・」
ブラックアウト・・・

それでも
舞台に出れば笑顔で元気よく
跳ね回る



アイドルのコンサートは
子供の運動会みたいなもの

飛んで跳ねて元気なだけで
楽しい

アイドルの歌がへた・・とか
ダンスがへた・・とか
そういうことをいうのは
子供の運動会で
世界記録が出ない・・といっているようなもの

AKBは
そこまでの成長の記録を
隠さずみせた

子供を育てていれば
いつもかわいい、かわいいだけではない
病気に心配したり
しつけで怒ったり
夜泣きにノイローゼ寸前になったりする
だからこそ
運動会で元気に走り回る姿に
感動する

AKBはアイドルの
成長における
負の部分をもみせる
謹慎、不祥事、
さらに
干されメンといわれる
人気のないメンバーの苦悩と開き直り

すべてを見せてしまう
そうなると
もう
好きなメンバーのことが
他人のように思えなくなる・・

すごい商売ですねえ・・と
嘲笑った貴方

お聞きしますが
あれで泣きませんか?
子供がはじめてお使いにいくやつ
あと
大家族もの・・・

少なくとも
僕は
過去の栄光にすがって
過去のヒット曲をだらだらと歌うのを
何万円も出してみながら
「イエイ、ベイビー」とかいってるよりは
脱水状態でもにっこり笑いながら踊る女の子たちに
心躍らせているほうが
気分がいい