
日本競馬で初めて、白毛馬による重賞制覇を果たしたユキチャン(川崎・山崎、牝5、父クロフネ)が
28日、競走馬登録を抹消された。
5月の川崎マイラーズ(9着)以降、
北海道安平町のノーザンファームで休養していたが、脚元の回復具合が思わしくないため引退、
繁殖入りすることになった。
母シラユキヒメから白毛を受け継いだユキチャンは、
07年にJRAの後藤由之厩舎からデビュー。
08年6月の交流GII関東オークス(川崎)では武豊騎手を背に、
8馬身差の圧勝劇を演じ、
白毛馬として初の重賞勝ちを飾った。
秋には秋華賞(17着)にも出走。
白毛馬として初めてGIの舞台にも立った。
その後、09年6月のマリーンC(6着)を最後に、川崎の山崎尋美厩舎に移籍。
南関東所属として5戦を消化し、
09年の交流GIIIクイーン賞、
10年の交流GIII・TCK女王盃を制した。
通算成績は17戦5勝。
「今までにない素晴らしい体験をさせてもらい心から感謝しています。『ユキチャンのつよかわいさ』を受け継ぐ素晴らしい子供を生んでもらいたいですね」と山崎師は別れを惜しんだ。