
桁違い。
打率10割
すべてが完璧。
それってもう嫌味すら感じる
全盛期が何十年も続いている
ピクサー
宮崎駿しかいない
ジプリは
うらやましいだろうなあ・・。
一体
どれだけの才能が内蔵しているんだ。
不本意な形で
かなり無理なスケジュールで作らされた2・・
それでも
かなりのクォリティであったが
ジョン・ラセターのなかでは
不満が残ったであろう。
そして
今回、満を持しての3は
どこをどうとっても
完璧としか言いようのない映画
娯楽映画は
完璧であればあるほど
娯楽として機能する。
娯楽映画に
作家性などいらない。
出来る限り、世界観がよくわかった脚本家が
数人で
なんどもなんども書きなおしていく。
欠点を、不要な部分を削り
削り
さらに
削る。
もういいだろう・・と思っても
さらに
削る。
とにかく
ピクサーの映画の脚本は
空恐ろしいほどに完璧だ。
今回は
前二作の根底のテーマであった
「おもちゃの運命」を
とことんまで突き詰めてしまった。
やれるところまで
徹底的にやった・・と言ってもいい。
そのあまりの徹底的さに
最後の方では
ホラー映画じゃないかというぐらい
ダークな描写が続く。
それは
当たり前の事実としての運命なのだが
思い入れたっぷりのキャラの
行く末としては
あまりにも残酷な運命・・・。
ここからは、
若干のネタバレ。

僕は
現在、
保育園の用務員。
もう
わかると思うけど
おもちゃをかなり捨てている。
汚れた、壊れた、古くなったおもちゃを
捨てている。
仕事だから仕方がない。
家の整理がつかないから仕方がない。
もう
遊ばないから仕方がない。
この映画のキャラで
悪役はすべて持ち主に捨てられて
悲しい思いをしたおもちゃだ。
飽きられれば
捨てられる
それは玩具の運命なのかもしれない。
それでも
少し躊躇してみよう
もう少し
このおもちゃの行く末を探してみよう。
きっとこの映画をみた人間は
おもちゃを捨てるときにそう思うだろう。
それだけでも
この映画は凄いではないか。
一作目よりも
さらに
二作目よりも
向上した技術で
おもちゃたちの表情は
もう真に迫るものがある。
それでいながら
ちゃんと動きは、
人間のそれでなく
おもちゃのそれである。
今回も
特に凄かったのは
バービーとその恋人の動き・・。
とりあえず
死ぬほど笑える・・。
とにかく
あの服を破るときのやりとりは
最高であります。
あそこまで
絶望し
ダークになり
そして
一時は、
自らの運命を受け入れていった彼ら・・。
その姿に
ほんと、たまらんなあ・・・と思った。
もう
捨てられないでしよう・・。
おもちゃ。








