
CSで久しぶりに、
また
鬼平がはじまった。
もう一体、
何回見ているのかわからないけど
やっぱり
また見てしまう。
今日、
初期の傑作、全体から見ても
代表作である
「血頭の丹兵衛 」を観て
ふっと気がついた。
これはとんでもない
キャスティングだぞ・・と。
きっと
見ているほうのほとんどは
気がつかないが
一部の演劇ファンのみが
気がつく
ある種の制作者側の趣向ではないか・・と。
まず
この物語の主人公であり
この後、
レギュラーとなる
小房の粂八を演じたのが
蟹江敬三
このひとは、
演出家蜷川幸雄らと「現代人劇場」(1968年 - 71年)、「櫻社」(1972年 - 74年)を旗揚げした
アングラ演劇世界のひとだ。
そして
タイトルともなっている血頭の丹兵衛を
演じたのが
日下武史
このひとは
劇団四季の創設者のひとりである。
そして、そして
ラストに控えるのは
蓑火の喜之助を演じた
島田正吾
このひとは
知る人ぞ知る・・というか
日本人なら知っとけよってぐらい有名な
新国劇の大スター。
つまり
この45分のドラマの中に
アングラ、ミュージカル、新国劇の
代表的な俳優が顔を揃えているのだ。
そして
もちろん
主演の中村吉右衛門は
歌舞伎界のスターである。
贅沢と言えば
これほど
贅沢なキャスティングもないのだ。
もちろん
キャスティングはこのドラマの魅力の
ほんの一部だが
それでも
この顔合わせはあまりにも贅沢だ。
そして
このキャスティングの贅沢さが
わかる
自分の教養に酔っているのであった。
ハハハハハのハ・・。
それにしても
やっぱり
いいなあ・・鬼平。