
悪党、ジェリミー・アイアンズ
インパクトあるよなあ。
監督が1作目のマクティアナン。
ヒット街道まっしぐらであったら
けして
引き受けなかったであろう仕事。
しかし
「スタンド」大コケで
やばいってことで
引き受けました。
インパクトねえなあ。
この映画
実は最初、設定が
豪華客船だった。
なぜ
変更となったのか。
事前に情報が漏れて
パクられてしまったから。
どの映画に?
それは言えまへん。
沈黙!!!します。
沈黙です!!!
ニューヨークが舞台です。
いきなり大爆発!!
そして
パニックになる警察内部。
この辺の呼吸は
さすがにマクティアナンである。
これが
コケたら、もう監督生活も終わるというので
必死である。
ジョンマクレーンは
酔っぱらいの頭痛持ち。
やたらに
頭痛薬を持ってないか聞く。
もうここで
カンが鋭い人は
なんかの伏線だろうな・・と気が付く。
僕は
気がつかなかった。
今回は、
マクレーンの相棒を
かなり活躍させた。
サミュエルくんは
ほとんど
マクレーンと同じぐらい活躍。
お節介が
こじれて巻き込まれてしまうという
かわいそうな役柄だが
銃器の扱い以外は
かなりタフガイ。
同じように
ダイハードになってしまった。
だって
あんなに血まみれなら、
普通なら
気絶してるか
気持ち悪くなってるよ。
つまり
今回、
相棒をパワーアップさせることで
物語に
新鮮さを持ち込もうとしたわけですね。
さらに
同僚が結構
クローズアップさせました。
前回までの
間抜けな組織は完全になくなりました。
つまり
前回よりも、
さらに
ちょっとお金をかけた
普通のアクション度が上がったわけです。
この映画を観ていると
そもそも
ダイハードというのは
どういう映画だったということがよくわかる。
そして
ますます1作目のもの凄さがわかってくる。
マクティアナンが、
その偉大なる1作目とは別のものを作ろうとした・・という意思はわかる。
2に比べれば
その辺の意欲は買える。
ただ
普通のアクション以上のなにがあるかと言えば
残念ながら、
それはない。
いつかは書くであろう
1作目でも分析するが
あの映画の凄さは
脚本の見事さであります。
アクション映画や
ホラー映画は
ある程度、
お金をかければ
それなりに観れる映画は撮れてしまう。
CGの発達で
お金がそんなになくても
撮れてしまう。
だからこそ
他の凡庸なアクションから
頭ひとつ抜きんでるには、
優れたアイディアと
見事な構成の
脚本が必要なのだということが
この映画、
そして最近のスカスカのアクション映画を見ると実感する。
またまた
なんか
年寄りの愚痴のような映画評になってしまったが、
ここまでの役者と
ここまでの製作費を使っているのに
このレベルの映画しか作れないのは
残念と思うわけです。