
小池朝雄と言えば、コロンボ。コロンボと言えば小池朝雄ってぐらい有名な
吹き替えを超えた吹き替え。
コロンボのビデオが発売になったときに
レンタル屋に、
字幕版がなく吹き替え版だけがあるという恐るべき現象まで起こってしまった・・。
だからいまさら
このひとのことをやるなんて・・と思いましたが
もしかして小池朝雄さんの顔を知らない人がいるかもしれないので取り上げてみました。
東京都出身。東京都立青山高等学校を経て、1950年に文学座付属演劇研究所に入所。『崑崙山の人々』で初舞台を踏んだ。
1963年の文学座分裂の際には、芥川比呂志、神山繁らと行動を共にし、福田恆存が創立した現代演劇協会附属・劇団雲の創設に参画。1975年の雲の分裂時には芥川らと離れ、福田が新たに結成した劇団昴に参加、中心俳優として活躍した。
異様なオーバーアクションの怪優として映画、テレビに脇役として数多く出演。『仁義なき戦い』シリーズ(1973年~1974年)を始めとする東映ヤクザ映画で印象を残すほか、勝新太郎にたいへん気に入られ、勝製作の映画、ドラマの常連でもあった。また、石井輝男監督映画の常連でもあり、『徳川いれずみ師 責め地獄』(1969年)の悪のいれずみ師 辰蔵役など、常に怪しい役柄を熱演していた。なお本人は、「よく考えてみると、ぼくのやりたいのは、全部、狂人なんだな」と語っていたという。
声優としても、洋画ではジーン・ハックマン、ピーター・フォークなどを持役とした。アニメでは『長靴をはいた猫』の魔王ルシファ、『どうぶつ宝島』のシルバー船長などがある。
ウィキーさんより
東映のやくざ映画や
松田優作の映画などが好きな人にとっては
おなじみのひとだと思います。
特に
実録もののやくざ映画では
いつも憎々しい悪役を演じ
いつもぶち殺されて
われわれをすっきりさせてくれていました。
「蘇る金狼」では
松田優作に
腕をぶち折られ、顔をぶん殴られ
包帯だらけ・・というかわいそうな、おもろい役をやっていました。
小池さんが、生きているときは、
ジーンハックマンも
ピーターフォークも
ほとんどこのひとが声をやっていました。
特にピーターフォークは
この人の声じゃないと
本当に、
みんな受けつけなくなっていました。
これは本当に凄いことです。
本当に声を吹き替えるというのは、
そこで演じられていることをすべて理解して
声として表現しなくてはなりません。
本物の演技が要求されます。
恐らく日本におけるコロンボ人気の
7割は彼の声の演技によるものでしよう。
彼が吹き替えた「フレンチコネクション」も、
もう見事としかいいようがありません。
彼の後をついでコロンボを吹き替えた石田太郎さん。
彼も、
劇団昴や雲に所属した名優。
だからこそ
あれだけのはまり役だった小池朝雄のコロンボの声を受け継ぐことができたのだ。
あまり言いたくはないが、
ルパンの引きついだ人間との
違いはここにあるのだ。
演技の力があるか、ないか・・。
吹き替えは、物まねではないのだ。