11  「暴行 切り裂きジャック」 | ササポンのブログ

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映画、音楽、アニメにドラマ
そしてサントラなブログ
ひとを観ていないものを観ます

はじまりました。


新シリーズ、題して

「そんなもん誰も、観てないやん」


つまりなんだ、いつも僕の、ブログを観てくれている、貴重な方々、そしてユキチャンの検索で、吊られて、このカルマに足を踏み入れてしまった清い、市井の方々に、

一夜の悪夢を見せてあげましよう。


要するに、絶対に、誰も観てない映画を、僕は観てます・・という自慢にならない、自慢をしようというものです。

もし観たことがあるというひとは、コメントで自慢してください。

僕が褒めてあげます。(誰もうれしくないって)




これは、おしゃれなジャケット。最近、再発されたDVDのやつです。

公開時のポスターはこれ




よしよし、こっちのほうが、この映画らしい。


にっかつロマンポルノに咲いた毒花の一本。

監督は、長谷部安春。
脚本は、桂千穂。この桂千穂さん。アニメ「幻魔大戦」や「ふたり」などのメジャーな脚本家であると同時に、にっかつロマンポルノの脚本を、一番、書いていたひとであります。このひとについては、またいつか腰を据えて、書きたいと思っていますので、とりあえずは、この映画について。



ある男と女が、

ある雨の夜、

ふとしたことで、殺人を犯し、その肉体を切り裂いてしまう。


ふたりは、その死体を始末した後、興奮を抑えきれずセックスする。

女は、いままで感じたことのない快楽に体を震わせる。


ふたりは、この後、まるで取り憑かれたように、殺人を犯し、切り裂き、そしてセックスに耽った。


最初は、女のほうが積極的で、男を犯行に誘っていたが、やがて男も、その快楽に酔いはじめた。

ふたりは、殺しとセックスにどんどんと耽溺していく・・。


映倫審査員が「不道徳きわまる映画だ!」と激怒したこの映画、いまでもその毒は、薄れることなく、咲き誇っています。


青年期に、独特な匂いの、専門館で、浴びるように、ロマンポルノ、そしてピンク映画を観ていた僕は、完全にモラルに対する免疫がなくなりました。


特に、この桂千穂脚本作品は、アンモラルで、美しい。


その異形さを、最もスタイリッシュに表現したのが、この「暴行 切り裂きジャック」

彼の作品は、僕に教えてくれた。


映画ってのは、なんでもありなんだ。

それが美しければ・・。