はじまりました。
新シリーズ、題して
「そんなもん誰も、観てないやん」
つまりなんだ、いつも僕の、ブログを観てくれている、貴重な方々、そしてユキチャンの検索で、吊られて、このカルマに足を踏み入れてしまった清い、市井の方々に、
一夜の悪夢を見せてあげましよう。
要するに、絶対に、誰も観てない映画を、僕は観てます・・という自慢にならない、自慢をしようというものです。
もし観たことがあるというひとは、コメントで自慢してください。
僕が褒めてあげます。(誰もうれしくないって)
これは、おしゃれなジャケット。最近、再発されたDVDのやつです。
公開時のポスターはこれ
よしよし、こっちのほうが、この映画らしい。
にっかつロマンポルノに咲いた毒花の一本。
監督は、長谷部安春。
脚本は、桂千穂。この桂千穂さん。アニメ「幻魔大戦」や「ふたり」などのメジャーな脚本家であると同時に、にっかつロマンポルノの脚本を、一番、書いていたひとであります。このひとについては、またいつか腰を据えて、書きたいと思っていますので、とりあえずは、この映画について。
ある男と女が、
ある雨の夜、
ふとしたことで、殺人を犯し、その肉体を切り裂いてしまう。
ふたりは、その死体を始末した後、興奮を抑えきれずセックスする。
女は、いままで感じたことのない快楽に体を震わせる。
ふたりは、この後、まるで取り憑かれたように、殺人を犯し、切り裂き、そしてセックスに耽った。
最初は、女のほうが積極的で、男を犯行に誘っていたが、やがて男も、その快楽に酔いはじめた。
ふたりは、殺しとセックスにどんどんと耽溺していく・・。
映倫審査員が「不道徳きわまる映画だ!」と激怒したこの映画、いまでもその毒は、薄れることなく、咲き誇っています。
青年期に、独特な匂いの、専門館で、浴びるように、ロマンポルノ、そしてピンク映画を観ていた僕は、完全にモラルに対する免疫がなくなりました。
特に、この桂千穂脚本作品は、アンモラルで、美しい。
その異形さを、最もスタイリッシュに表現したのが、この「暴行 切り裂きジャック」
彼の作品は、僕に教えてくれた。
映画ってのは、なんでもありなんだ。
それが美しければ・・。