映画というのは、不思議です。
優秀な監督は、自分でカメラを回していなくても、照明を当てていなくても、、音楽を作っていなくても、出来上がった映画は、その監督のすべてが映し出されています。
優れた映画監督の映画は、画面の隅にまで、その監督が宿っています。
ランディスの画像です。この写真の男が、悪人に見える人がいるでしようか?
出来れば、一度、会って、友達になってみたいようなひとに見えませんか?
僕が、ランディスの 映画が好きなのは、彼の映画は、すべてこの写真の彼のような映画だからです。
ホラーを撮っても、コメディを撮っても、すべてがまるで、気のいい友達と話しているような気分になります。
彼のデビュー作の「SCHLOCK」
日本語版のビデオは、出ていません。ただ僕は必死に探して、観ることができました。
親友であるエイプ(猿)メイクの第一人者、リックベイカーの作った猿の着ぐるみに、ランディス本人が入って、街で暴れまわる・・という単純極まりない映画。
これがなんともいいんです。その仕草が、愛らしく、まるで幼稚園で子供が暴れているのを観ている気分なんです。
もちろん「See You Next Wednesday」もでてきます。
映画の出来不出来以前に、愛してしまう映画。
ジョンランディスは、常にそんな映画を作ってきました。
そんな彼の名前を、一躍有名にしたのが、この「アニマルハウス」
ジョンベルーシーという強烈なキャラクターを映画の中で初めて登場させ、結局、生かせたのは、ランディスだけでした。
彼は、その映画に関係したすべてのキャストとスタッフの能力を最大限に、生かす、天才でした。
それはつまり彼が、自分の映画のなかで、才能豊かな連中を、遊ばせる天才だったからに違いありません。
その方法は、簡単です。
監督自身が、一番、楽しそうに遊べばいいんだ。
映画のなかで・・そうランディス映画は、教えてくれました。
そして、そんなランディス映画の頂点をなす映画が・・。
その続きはSee You Next Wednesdayということで