一人目・ジョン・ランディス(1)See You Next Wednesday | ササポンのブログ

ササポンのブログ

映画、音楽、アニメにドラマ
そしてサントラなブログ
ひとを観ていないものを観ます

w233073-view
『w233073-view』


ブログに写真を張り付けるなら、最初は、この方と決めておりました。

ジョン・ランディス。


僕の心の師匠であります。

彼の映画のすべてが好きでした。

過去形なのが、悲しい。

でもしょうがない。彼の最近の作品に観るべきものはない。

昔が、あまりにも輝いていた分、いまの凋落がよけいに悲しい。

いまのことはもういい。

昔に、逃げよう。



「狼男アメリカン」

彼の作品の中では、比較的、地味な方だが、その分、監督の特徴が、モロに出た快作。

ロンドンの片田舎で、狼男になってしまった青年が、引き起こす悲劇。

筋立て平凡、でもこれをディティールでやたらにおもしろがらせるのが、我が師、ランディスの真骨頂。


アカデミー賞を取ったリックベイカーの手により狼へ変身した狼が街に出て、ひとをかみ殺しまくる。


しかし青年は、朝になれば元の善良な青年に・・。

ところがである。これが一番の見ものなのだが・・・


すいません、ここから少しネタバレ、観てないひとは、ここでストップしてください。


昼間の善良な青年のところに、かみ殺された連中が、ぞろぞろとやってくるのだ。

彼らは、狼男に殺されたけど、成仏できずにいるのだ。


彼らが成仏できる方法は、ただひとつ、青年が死ぬこと。


無残に切り裂かれ、ボロボロになった人間が、真昼間にでてきて「お前、はよお、死ねよ」と迫ってくるのだ。


これが怖いというより、笑える。

腐った死体が「死ね」と迫る。

それが笑える。

段々と腐っていく被害者たちのメイクも、秀逸。

さすがリックベイカー。


これこそが、我が師ランディスの真骨頂。

そして、狼男が暴れる、街の映画館の看板には

「See You Next Wednesday」

なぜかわからないが、彼の映画にかならず出でくるこの言葉

「See You Next Wednesday」

と、いうわけで、ジョンランディス監督については、また明日の水曜日に書きます。