ブログに写真を張り付けるなら、最初は、この方と決めておりました。
ジョン・ランディス。
僕の心の師匠であります。
彼の映画のすべてが好きでした。
過去形なのが、悲しい。
でもしょうがない。彼の最近の作品に観るべきものはない。
昔が、あまりにも輝いていた分、いまの凋落がよけいに悲しい。
いまのことはもういい。
昔に、逃げよう。
「狼男アメリカン」
彼の作品の中では、比較的、地味な方だが、その分、監督の特徴が、モロに出た快作。
ロンドンの片田舎で、狼男になってしまった青年が、引き起こす悲劇。
筋立て平凡、でもこれをディティールでやたらにおもしろがらせるのが、我が師、ランディスの真骨頂。
アカデミー賞を取ったリックベイカーの手により狼へ変身した狼が街に出て、ひとをかみ殺しまくる。
しかし青年は、朝になれば元の善良な青年に・・。
ところがである。これが一番の見ものなのだが・・・
すいません、ここから少しネタバレ、観てないひとは、ここでストップしてください。
昼間の善良な青年のところに、かみ殺された連中が、ぞろぞろとやってくるのだ。
彼らは、狼男に殺されたけど、成仏できずにいるのだ。
彼らが成仏できる方法は、ただひとつ、青年が死ぬこと。
無残に切り裂かれ、ボロボロになった人間が、真昼間にでてきて「お前、はよお、死ねよ」と迫ってくるのだ。
これが怖いというより、笑える。
腐った死体が「死ね」と迫る。
それが笑える。
段々と腐っていく被害者たちのメイクも、秀逸。
さすがリックベイカー。
これこそが、我が師ランディスの真骨頂。
そして、狼男が暴れる、街の映画館の看板には
「See You Next Wednesday」
なぜかわからないが、彼の映画にかならず出でくるこの言葉
「See You Next Wednesday」
と、いうわけで、ジョンランディス監督については、また明日の水曜日に書きます。