はるか昔・・・
急遽決めた受験のため、音楽音痴の私が9ヶ月間、
生まれて初めてのピアノレッスンを受けた。
声楽レッスンを受けた。
特訓を受けた。
たどたどしい音符読みから
何とか受験課題曲が弾けるようになった。
無事短大生になった。
卒業して社会人になっても
しばらくレッスンは続けていた。
やがて、休日出勤や残業で練習もしなくなりやめてしまった。
レッスンをやめてからも
年の近い先生とは交流が途絶えることはなかった。
結婚後、縁があって同じ地域に住んでいた。
何度か夕飯の買い物に行った先で、偶然会ったものだ。
先日実家に帰った折、喪中はがきが届いていた。
言葉にならなかった。
その前日には、親しくしていた知人の訃報を知ったばかりだった。
胸が張り裂けそうに苦しかった。
今、これから私が出来ること・・・
この先私がやり遂げなければならないこと・・・
悲しい感情とともに
私の残された時間をいかに使うか・・・
泣き明かした朝・・・
自分の歩んできた道を振り返った。
後戻りも
やり直しも効ない。
重たすぎる自分の人生を嘆くしか出来ない
根性のない私がそこに横たわっているだけだった。
