マネックス証券で一押ししている標記 早期償還条項付社債  について検討してみた


社債といっても仕組債と呼ばれるもので、基本この手のものは投資家にメリットは少ないと

思うのだが

今後1年で、JFEホールディングス株価終値について35%以上の値下がりがないと考えている方にチャンス!為替リスクのない短期の円建ての債券でありながら、年利率10.00%(税引前)で利金が受取れます。」という謳い文句に釣られて概要を調べてしまった。


結論としては、私にとってのメリットは少ないと判断、購入見送り。


○仕組債の概要(細かい説明は省略)

1 期間1年・MAX金利10%の仕組債

2 JFEの株価が35%下落すると、「ノックイン」して、元本がその後の株価により変動。

3 四半期ごとの利払日に、JFEの株価が基準より5%上がったらその時点で「早期償還」

 この場合の金利は、1年分ではなく、日数におうじた日割計算

 そして、以後の金利は発生しない(受け取りできない)

4 10%金利1年分を受け取れるのは、

 1年間でJFEの株価が今後35%下がらず、かつ、5%以上値上がりしない場合に限定



このうち、たいていの方は、最初 3 を見逃している。


つまり、「JFEの株が今後1年間35%以上値下がりしないなら年利10%もらえる」というわけではなく、

株価値上がりした場合、しかもたった5%値上がりしただけで早期償還されてしまうのだ。

そして35%以上の値下がりリスクだけ負う点を考慮。

うまくできているなぁ。


「JFEの株が値上がりはしないけど、35%以上も下落しないでしょう」という方は

メリットがあるのではないでしょうか。