大兵主神社を後にした私たちは
レンタカーを返す時間まで少し時間があったので
道路沿いにある看板で気になっていた神社を目指すことにしました。
この辺の気転は
何度も神旅に同行してくれている
Mちゃんのすごいところで
前から決まっていたかのように
スーッとこなしてくれます。
本当に最高の相棒と巡り会えたと
毎回感謝しています。
今回訪ねた道もなのですが
奈良の道幅は神社、仏閣に近い道は
ほぼほぼ道幅が狭く
くねくねとした細道が多いです。
これに関してはMちゃんは
空襲を受けていないからだよと教えてくれました。
今のような車社会ではなかったころの道が
そのままの形で残っているわけです。
私たちが目指したのは笠山荒神社様です
どんどん道幅が狭くなり
対向車ともすれすれの
くねくねとした細い上り坂が
かなりの時間続きました
本当にあるのだろうか?と不安になると
まるで待ってましたとばかりに
「笠山荒神社」の看板があるのも
今となっては仕組まれていたのかと思います。
道路工事もありますます道なき道を歩む気持ちの私たち
遂には、がけ崩れの現場まで現れました。
私の神事を我慢強く支えてくれている彼女も
黒い大きな土砂を止める塊を見て遂に
「も~だめだ!引き返す」と言葉を発したと同時に
私も「なんだか嫌になって来て」と言ってしまったものですから
Mちゃんの心の中に溜まっていた不満が噴きだしたようで
一瞬ですが気まずい雰囲気が車内を包みました。
と!その時です。
私たちが気まずい雰囲気を吸い込むその一瞬
車の中に違う何かが入ってきたような気がしました。
私は恐る恐るMちゃんに
「今何かが車に乗ったよ」と告げて
驚いているMちゃんはそのままにして
主に心の中で聞いてみました
すると「あ~やっと来た~」というのです
もう一度どなたですかと伺うと
「わしはさきたまの氷川の社に戻りたい」というのです
さきたま?もしかして埼玉のことかと思い
もしかして埼玉からのお迎えをここで待っていたのですか?と問うと
「いかにも」と答えたのです。
そーっと後ろを後部座席を振り返ると
山伏のような姿をした天狗様が座っておられました。
鼻はそれほど高くない優し気な瞳と
ひげだらけのお顔がニコニコと笑顔で答えてくれました。
そのことをMちゃんに告げると
「私が埼玉の大宮に住んでいるからそれがわかったのかな?」と
変に納得してました。
私は以前旅した熊野で同じく氷川神社様に神様を案内するために
最終の新幹線に乗り遅れて
Mちゃんのご自宅に泊めていただいたことがありました。
そんなこんなを思い出しながら
Mちゃんのご機嫌もすっかりなおり
天狗様と3人のドライブとなりました。
車をもどすまで雨は降らずにいてくれたことを
天狗さんに感謝しながら宿に戻りました。
夕食の前に宿の隣にある健康ランドで
リフレクソロジーの施術をしていただきました。
その時の施術者の西澤さんが
またまたすごい人で、
施術中にやけに神社の話をするのです
なぜそんなに神社仏閣に詳しいのかと伺いますと
35年前に歯の病になり
この歯を直してくれたら
僕は神様のことを広めますと誓ったそうです。
それで見事歯が治ったので
今はこうして神様の話をしているということでした。
神様大好きな私としては
水を得た魚のように
西澤さんが話す内容に相槌を打っていたので
西澤さんは
「今朝の朝日に七色の光が走っていたので
今日はきっといい出逢いがあるね」と
相方さんと話していたそうです。
岩手から遥々訪ねたことを告げると
瀬織津姫様の話や、
ヤマトタケル様の話などが出たりして
早池峰神社と丹内山神社を紹介しておきました。
で、西澤さんが今回私たちが訪ねた神社様
石上神宮
大和神社
纏向遺跡
穴師坐兵主神社
大神神社
檜原神社
の不思議なつながりを教えてくれました。
それは古代の日本の勢力争いの内容でした。
西澤さんの話を聞いていて
今回の旅の目的がはっきりとわかりました。
今まで書いたシリーズの中でも
私はつぶやいていますが
古代の日本の神さまは
ある時代に大陸系の人々の策略により
本来の御神体の名前が書き換えられていたり
消されていたりを繰り返して今に至ります。
古事記や日本書紀では名前すらない
瀬織津姫や饒速日など、
また須佐之男命は荒ぶる神とされ
本来の偉業をほぼ消されて
むしろ邪神と位置づけられています。
今回の私の神旅は
日本本来の神々様に逢うための
旅だったように感じました。
どの場所も
豪華な社殿ではなく
私たち蝦夷が大切にしていたのと同じように
自然こそが神。
その精神が息づいているのが
よくわかったからでした。
特に豊鋤入姫様から倭姫様に役目を受け継ぎ
なぜアマテラス様を伊勢に案内したのか
掟を破ろうとする人があれば
掟を守ろうとする人々が必ずいる。
モノや姿は替えられたけど
その心、精神までは決して変えられない
今回訪ねた神社様で
私が感じた共通の思いでした。
倭の神々様を訪ねる旅の締めくくりは
最終日がちょうど開幕の日だった
「蔵王権現に捧げた祈りの美 吉野・大峰」
展を観に
奈良国立博物館を訪ねました。
昨年Mちゃんが案内してくれた金峯山寺
大好きな蔵王権現様
夜間拝観のあの厳かな夜を思い出していました。
そしてそしてなんと
前日でしたが見事に切符をゲットできた
近鉄の豪華列車「あをによし」にも乗車できました。
雨にも当たらず
焼き肉を食べるとなぜか私の方にばかり煙がきて
(天狗様が後ろで煽っていたのです🙄まったくよー‼️)
捕まるはずのない流しのタクシーがすぐに見つけたり
駅のホームでは混雑しているのに2つ席が空いていたり
帰りの新幹線の中でMちゃんと
これは絶対天狗様のおかげだと言い合いました。
Mちゃんが大宮に着くと
予報ではかなりの雨降りのはずなのに
道路が全く濡れていかなかったそうです。
天狗様を拾った笠山荒神社様の近くには
「龍王山」があるのですが
宿に着いてすぐにMちゃんが私に問うたのが
「龍王山ってなに?」
あの一言からⅯちゃんと
天狗様の出逢いは決められていたように感じています。
Mちゃんは天狗様に
てんちゃんと名前をつけて
可愛がっていました。🤭
気の合う仲間との久々の再会を見ているようでした。
東京駅で別れたMちゃんの背負うリュックが
山伏の背負う笈にそっくりで
彼女はきっと前世・・・天狗様だと確信した私でした。
🤭
(羽黒山の修験 瀬戸の島からさんの投稿より引用)
長いシリーズになりましたがこれにて終了
お付き合いいただきありがとうございました。
感謝しています。🙇♀️
追伸
天狗のてんちゃんは
翌朝、それも早朝に
Mちゃんが大宮の氷川神社様のご案内したようです。