昔々、
この地に棲む大蛇が大暴れして、
洪水を起こし人々を悩ませていました。
人々は、神様にお伺いを立てたところ、
毎年若い娘を人身御供に差し出せば許してやるとのお告げがあり、
ひとりひとり、また一人と村娘たちが差し出され
遂に庄屋さんの娘様の番になりました。
悩んだ庄屋様は九州から作用と言う娘を買って来て、
娘の代わりに大蛇に差し出す事にしました。
その作用と言う娘は裕福な家に生まれた姫君さまで、
たいそう信心深い娘でしたが、
家運が傾き目の病で苦しむ母親の為に、
自らの意思で人身御供となることを選び、
はるばるこの地までやってきました。
作用姫は肌守りを離さずに身に着けておりましたが、
それは薬師如来様の小さな像で、
旅の途中で夢の中に薬師如来様が立たれ、
作用姫に大蛇退治の方法を伝えました。
この地に来た作用姫は、村人達に夢のお告げを伝え
四柱の舞台を造るように指示し、
自らは薬師如来様の指示のあった場所で精進潔斎をしたあと、
入念に化粧して四柱の舞台の中央で大蛇を待ちました。
舞台の中央に坐した作用姫は
一心不乱に薬師如来様のご加護と仏の言葉を唱えました。
荒れ狂う嵐と共に現れた大蛇は一瞬の内に作用姫を飲み込みこんでしまいました。
すると大蛇はたいそう苦しみだし、生えていた角が抜け落ち
遂には作用姫を吐き出しました。
すると大蛇はしゅるしゅると一人の老婆の姿になり、
それは欲深で有名だった庄屋様のお婆様だったのです。
元の姿に戻った婆様はたいそう己の行いをハジ、
深く反省してこれからは村人の為に尽くすと約束しました。
小夜が四柱を建てた場所は、四柱の住所が残り、
薬師如来様の指示で化粧した場所は化粧坂と云われ、
久須志神社、薬師堂となりました。
また抜け落ちた大蛇の角を祭ったのが
本州最北端の角塚古墳と伝えられています。
また薬師如来のお告げで掘り出した霊水は眼病に効果があると伝えられています。
昨日はその物語の舞台となった久須志神社様、
薬師堂様へお参りに伺いました。
御祭神の少彦名様は須佐之男尊様の別名なのだとか、
全国にある神社仏閣の八割までもが
本来ならば須佐之男尊の神社なのだとか・・・
伝え聞く神話の中の須佐之男尊様の印象とは
真逆な姿、むしろ人民の為に
農業、林業、治水、建築、食物など
人が生きていくための自然に配慮したすべてを伝えた姿に
日の元に暮らす人々は神と崇めたのだと感じます。
大和朝廷により、
私達の祖先の神々も同じ目に遭いながら、
今は昔の事となり、現在の私には怒りすら残っていません。
久須志神社様の境内の中でそんな事を考えていたら、
眩しい程の太陽が顔を出し、
舞う雪を輝かせてダイヤモンドダストを見せてくれました。
私はその時、
誰がなんと言おうと関係なく、
憎みもせずに、
ただひたすらに人民の幸せを思い、
淡々と仕事をこなしていく。
そんな須佐男之尊様の姿を感じたのでした。
それと共に薬師信仰の本来の姿の意味もそこの有ったのかもしれないと
キラキラと輝く雪の姿を見ながら思ったのでした。
地球が元のきれいな状態に戻りました。
地球が元の平和な世の中に戻りました。
感謝しています。