
入ってすぐにキッチンがありました。
それは素敵な素敵なキッチンでした。
もちろんお値段も素敵なお値段でした。
三百万円オーバー

大きな収納(食器棚的な)も込みで。
一目惚れ



ショールームの一番目立つとこにあるのは一番グレードの高いものらしい。
旦那を呼び止め、さっち、このキッチンがいい~と言ってみた。
旦那:おぉ~いいね~。
義兄:キレイだょね
担当者:こちらは…標準ではないので。お値段がグッと上がります。
旦那、義兄:無理~!
あえなくスルーされ標準のキッチンへ…
一目惚れしているもんだから標準のキッチンなんて見せられても興味もなければ見る気にもなれない私。
TOTOの人が標準のキッチンについて説明を始める。
全く耳に入らない私。
怒りと悲しみが込み上げる私。
担当者:天板はこちらのお色から選んで頂けます。
人工大理石が標準になっております。
旦那:なんか安っぽいよね
私:何でもいいぢゃん。
旦那:さっちはどれがいいの?
私:別に(沢尻エリカ風)
旦那:キッチンはさっちが使うんだから選ばなきゃ。
私:選んだよ。
旦那:どれ?
私:あれ!
三百万オーバーのキッチンを指差す。
旦那:あれは無理だって言われたぢゃん
私:ぢゃあ何でもいい。勝手に決めて。
担当者:さっちチャンあれがいいんだね
担当者は身内なので私をさっちチャンと呼ぶ。
私:あれがいい。天板の色と材質が気に入った。
TOTO:こちらのお色ですね。シンクはステンレスになりますが。
ショールームに置いてあったのはシンクまで天板と同じ材質だった。
私:ステンレス?違うコレと同じやつ。
TOTO:それは出来ないんですよ。
私:これはやってるぢゃん。
TOTO:住宅メーカーさんの枠に入ってないので。。
私:ならこの天板にしたって無意味。
旦那:どうしてもコレ?
私:コレ!
担当者:これの見積りを出して下さい。
旦那:多分コレ以外に変える気はないと思うから、一応コレにしといて。
いやいや
普通旦那なら
コレに似たようなの探してみようとか、さっちが使うんだから気に入るやつにしてやりたいとかって嫁を擁護しろよ!
怒りが頂点にきた私は旦那をにらみつけ喋る事をやめた。