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【脳疾患シリーズ㉖】
一過性脳虚血性発作(TIA)
TIAに関しては定義の混乱が認められる。
1990年の厚生省の基準では
「脳虚血による局所神経症状が出現するが24時間以内に
(多くは1時間以内)完全に消失しかつ頭部CTにて
責任病巣に一致する器質性病変が認められない」
とされていたがその後のMRIの普及によって、
上記の定義を満たしていても拡散強調画像で
高信号域を認めることが非常に多く、
脳梗塞の経過をとるものも認められた。

そのため2002年The TIA working groupでは
「TIAとは局所脳虚血あるいは網膜虚血が
原因による短時間の神経症状による症状であり、
通常は1時間以内に症状は消失し急性脳梗塞の
所見を伴わないもの」とした。
いずれにせよ、
緊急MRIが行えるか否かで
診断名は変わってしまうということである。
ABCDDスコアを用いて
脳梗塞の進展の予測が可能である。
MRIにおける拡散低下病変やMRAにおける
動脈硬化性変化を含めると
精度が向上するという報告も存在する。
身体のいくつかの領域にわたって
遷延性に進行する症状
閃輝性暗点
TIAとは考え難い症状
感覚障害の進行
回転性めまいのみ
動揺性(浮動性)めまいのみ
嚥下障害のみ
構音障害のみ
複視のみ
便あるいは尿失禁
意識レベルの変動に伴う視力障害
片頭痛に伴う局所症状
錯乱のみ
健忘のみ
drop attackのみ
しかし、非常に稀だが
回転性めまいのみの脳梗塞なども知られており、
除外は慎重に行う必要がある。
