高校時代はテストで赤点は当たり前。数学で0点を取ったことも。勉強なんて全く分からないしやる気もなし。卒業後は「近場の街工場で働くのだろうな…」くらいにしか考えていませんでした。
そんなダメ人間を変えたのは高校2年の秋頃。三者面談があり、担任が「このままではどの大学にも入れないぞ」と述べたときでした。「担任は何を言っているのだ?オレなんかが大学に行けるわけないだろう」と下を向いたまま心の中で呟いていたら、横に居る母親がハンカチを取り出して目頭を押さえたのが横目で見えました。
実家はやや複雑な家庭で荒れ気味。祖父が強権を発動して父親は無職で気弱という状態。その中で母親だけが苦労をして自分を育ててくれたと高校生ながらに感じていました。
その母親を泣かせてしまった……。
この出来事が自分の心を揺り動かしたのです。
その何ヶ月か前、学校全体で模擬試験を受けさせられました。数学か英語か忘れましたが200点満点で20点ほど。偏差値は35くらいでしたね。当時は偏差値の意味すら分からず、「20点で35なのだから偏差値というものは得点より高い数値になるのか」としか分かりませんでした…