4月になり、そろそろ単衣(ひとえ)仕立て(裏地の付いていない絹などの着物)を着たくなる気温(大阪)です。
薄いと思われる胴裏や八掛も付いていれば暖かく感じられ、重さも感じるので。
基本、袷(あわせ)に出来る着物を裏地がない仕立て方をすれば単衣の着物になるわけですが、私はあまり薄い生地のものはしたくありません。
ペラペラして簡単に裾が翻るのがあまり好きではないので。
それに単衣仕立ては八掛が無い分、裾が切れやすいです。
これは結構しっかりした生地の紬でもそうで、大丈夫と思っていたものも何度も擦り切らしています。(袷仕立ての着物なら八掛が破れます)
それが嫌ならば、普段着に近い着物なら好きな色のガロンテープを裾に付ければいいのですが、さすがによそ行き用の着物には似合うとは思われませんし。
最近はなかなかガロンテープを売っている所が見つからず、随分前ですがチロリアンテープを付けたことがあったのですが、とても変!でした。 笑
例えば大島紬ですが、何枚か単衣仕立てにしたものがあるのですが、紬と言われていても紬糸を使っているのではなく生糸で織られていますので、糸が細いためペラペラ翻るしすぐに裾が切れてしまいました。
特に大島を雨コートにされる方が多いと思いますが、裾が簡単に破れて残念なことに。
余った他の大島の生地でもいいから衽の所と八掛の所だけ胴抜き仕立てのように付けておいたらよかったと...あくまで個人の見解です。
※大島紬が水に強いから雨コートに良いと言われていますが本当にそうなのかは、またブログに書きたいところですが...
胴抜き仕立てについては以前のブログで書いています。
これからの気温は、単衣仕立ての着物と胴抜き仕立ての着物、そして少し肌寒い時は薄手の袷の着物を好きに選んで着られる楽しみが倍増する時期かな。
春と秋は洋服でもそうですが、色どりだけでなく生地や仕立て方でも選べる自由度が高いことがとっても面白いです。
そして今回私にしてはちょっとしびれる授業がありました!
初めてのアメリカ在住の方との授業。もちろん日本の方です
それも着物の寸法!
結論から言いますと、「これで着物のお直しを頼む時も意味がわかって安心です」とメールでご感想をお伝えくださいました。
今まで日本中の方々とzoomで繋がる事ができましたが、本当に世界中に繋がるんだと驚き!
時差もありどうなることやらとドキドキでしたが、いつもと何ら変わりなくできよかった!よかった!(二度言う)です。
たまに書くブログも見てくださっていて、私の着ている着物や特に生地が良いとお好みだったようで。
ちょっとマニアックなことも質問されたりと、とても楽しい2時間でした。
時間が足りない部分は後ほどメールで補ったりします。寸法も出して送信しました。
またHPにはないご希望される授業もコーディネートしますとお伝えすると、とても喜んでいただけました。
何度もとても着物がお好きなんだなぁと仰ってくださり、ハイ!とても好きですと言いようがなく...笑
お気に入りの与那国花織にギャラリー凜の半幅帯でzoom
昨年、与那国島に行けてとても楽しかったな
袷の着物なので、他の着物や袷の羽織などまとめてそろそろ丸洗いに出す準備をしようと思っています。
最近は、必要とされる方に必要とされる着物の情報をゆっくりお伝えできればと丁寧にゆっくりと暮らしています。