今日も肌寒い朝。
昨日の雨の名残で、道がまだ光っている。
帰り道、サンダルに靴下、そして“かかとだけ”が外の世界と直接会話している人を見た。
あれはきっと、本人の意思じゃない。
靴下が先に「もう限界です」って退職届を出したのだ。
でも、かかとがすり減る理由って案外ロマンがある。
家ではスリッパを履かず、台所と洗濯機を何往復もしてる人。
子どもの「ママ見て!」に反射で走る人。
あるいは、寝ぼけて左右ちがう靴下を履いても気づかない、仕事ができる人。
かかとは、生活のメーターだ。
露出してるのは肌じゃなくて、がんばりの証拠。
私は勝手にそう決めつけて、ちょっとだけ心が温まった。