画家になるための反抗期、ラストです！
大学卒業間際、私は病に倒れました。
悔しくて悔しくて仕方がありませんでした。
描くことを続けたい、もっと研究したい、大学院に進学したい。
その夢は叶いませんでした。
人生で何度も挫折はありましたが、これが一番の挫折でした。
高校在学中に豪語していたように
OL、一般企業に就職するために就活をしました。
デザイン業などの界隈は外したのは、
美大への未練があったからです。
デザイン業に就いてしまうと
あの時の挫折が
フラッシュバックしそうだったからです。
本当に打たれ弱いなって今では笑えます。
就職のための模擬面接にて面接官の先生役の方に
「これから絶対に聞かれる質問を言うね。
ーあなたは美大を卒業されていますが、一般事務をご希望されていますね。
『画家になることは諦めたのですか？
絵はあきらめたのですね？』」
表面上、機械的に「はい」っと答えるだけで良かった。
簡単なことだ、今まで沢山素直に生きてこなかったのだ。
これぐらいのウソは容易かったはずなのに
「た”め”て”す”・・・！（画家を諦めるなんて嫌です）」
泣いて言葉にならなかった。
面接官の先生役の方は、
ただただ私を見守っていました。
↓その時の記事です。
今まで、
自分に嘘をついて虚栄をはって
生きてきました。
その始まりは
15歳の受験の失敗という
小さな綻び、からです。
ウソの人生を重ねれば重ねるほど、
反動で辛くて仕方がありませんでした。
時は流れ、
私が進学していたら
院生の2回生になっていた頃
アルバイトをしながら
画家になるための準備を始め、
ついに、
グループ展に参加することになりました。
その時に、
高校からの友達を招待しました。
「私、日本画家になっちゃった笑」
自分の名刺を
恥ずかしさを誤魔化しながら、
渡しました。
後に、
友達は私に展示会の感想を
丁寧にメールで送ってくれました。
「高校在学中から、
ずっと頑張って描いて、
進学のために勉強していたのに
大人になったら
絵を描くのはやめる！
っと言っていたのを
私は、ずっと勿体ないな、
諦めないでほしいなと
思っていました。
それが
今日、笹尾から「日本画家」
という名刺がもらえたことが
感極まる程、
嬉しかったか、私は忘れないよ
これからは、
もっと好きなだけ描いてね」
友達思いの友達に泣かされました。
自分の大馬鹿加減に呆れました。
多くの展示会で、
アーティストの名刺は
置いて自由にとっていく
スタイルのものがありますね。
それについて非難はしませんが、
社会人になった時に、
名刺の渡し方を学びました。
「名刺はその本人の顔だから
丁寧に扱うこと」
っと習いました。
私の友達には、
もうその時既に「日本画家」
として私を見ていてくれました。
渡す側（置く側）も、受け取る側も
名刺が渡った瞬間に
「作家とお客様が出会った大事な時」だと私は思うのです。
お互いに、大事にしましょうね。
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最後に少し説教臭くなって、すみません。
これでも、
少し、削って書きましたが、
こんな反抗期でした。
長かった、
反抗期もここで一旦終了です。
タイトルの
「画家になるための反抗期」ですが
画家になるまでの反抗期じゃない？っと
思われるかもしれませんが、
これでいいのです。
絵を描くことと一緒で
「分かったことしか出来ない（描けない）」です。
初めからストレートに来れば
楽だったのかもしれません。
この生き方は、
遠回りで損なのかもしれません。
でも、そのお陰で私は
「将来の夢について迷っている人」の肩をそっと押すことが出来ます。
そうして何人かの肩を押し、
自分の生きたい夢を叶えている方が
最近増えてきて嬉しく思います。
とは言っても、
私のかっこ悪い、
過去のお話をしているだけなので
特にカッコいい事も
言えていないのですが笑
最後まで読んでくださり、
有難うございました。
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●EGC × 富士ゼロックス × 画材協賛メーカー（スポンサー）コラボ企画http://sasaoyuko.jimdo.com/%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%9C/
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