「七色弓箭(レインボウ)」について | ばんぶーのブログ

「七色弓箭(レインボウ)」について

※この記事は単純乖離放出系能力という考えを前提に置く。(→参照:放出系能力について)

 

◆「七色弓箭」について

幻獣ハンター・ポックルさんの能力「七色弓箭(レインボウ)

19巻(No.190)で1度しか登場しておらず、描写も少なく全容もわかってはいないのだが、今回はこの能力について考えてみたいと思う。

結論から言えばポックルの念系統は「変化系」で、「七色弓箭(レインボウ)「変化系のみ」で構成されたAOP型の能力かと思われる。

 

それでは中身に入って行こう。

まず、「七色弓“箭”(レインボウ)「箭(や/セン)とは「矢」の事で「七色弓矢」とも表せるのだろう。

そうすると、“矢”“違う”能力の要、みたいな意味もあるのかもしれない。

能力は“七色の矢”の色ごとにその効果が異なる様だが―、

(火?)(速度上昇?)紫 (※一般的な虹の七色)

―判明しているのはその内の2つのみである。

 

何本か矢の能力が出来ていないのならば“七色の矢の中で最速の橙の矢を…”という考えには至らないだろうから、“へなちょこでも型は完成=あの時点で7種類の矢がある”のかと思われる。

ポックルは念能力者になる前から弓矢(短弓)を用いており、しびれ薬を塗った矢も用いてたことから黄=痺れ青は―赤の反対で―なんていう効果があったのかもしれないが、(火?)が色から連想する効果である一方、(速度上昇?)がそうでないことを考えるとやや推測が立てにくいのかもしれない。

 

さて、そろそろ本題に入ろう。

「七色弓箭(レインボウ)の核心部分、即ちポックルの主系統は何だろうか。

能力の内容から探る必要があるのだが、その内訳は大きく―
1:「放出(主系統)のみ

2:「放出(主系統)変化

3:「放出変化 (※主系統は強化)

4:「放出変化(主系統)

5:「変化(主系統)のみ

―という5パターンだろうか。

 

まず、「七色弓箭(レインボウ)の「弓」と「矢」はその輪郭線の描かれ方がオーラの形状を呈していることから「変化系」の様に思われる。

赤の矢がオケラ(?)の蟻に刺さった際、

“ボッ”という効果音と共に、刺さった箇所が燃え上がっているような描写があることから、“赤は火矢”で、

“矢尻”部分のオーラ“火の性質”を付加しているのだろう。

(“熱の性質”の方がにも繋がりそうではあるが、の能力も不明なためひとまず適当に火”とした)

 

そして、橙の矢七色の矢の中で“最速”とのことだが、これは矢尻ではなく羽根の方に仕掛けがあって、この羽根に“風切羽(簡単に言えば鳥が推進力を得るための羽)の性質”を付加していると考えれば実現できるのかもしれない。

(つまり“橙”は、単体での使用はもとより、将来的には他の色と合わせて使うことも考えていたのかもしれない)


さて、判断しかねている描写があるのだが、

手が塞がったパイクをポックルが素手で殴り

その後、再度(何色かは不明だが)矢を放とうとしたシーンである。

 

もしポックルが実は強化系で、手が塞がったところに勝機を見出し一番威力の高い攻撃方法(強化)を選んだとするなら、右手で殴っている際に左手にもオーラを纏っている理由がわからないし(左手のオーラも右手に込めた方が威力は高まる)、その後やっぱりと言わんばかりに「七色弓箭(レインボウ)を放とうとした理由は何だろうか。

 

パニック状態に陥っており手が塞がったパイクを見て思わず殴りかかったが、ダメージをあまり与えられていないことで返って冷静さを取り戻り、再度「七色弓箭(レインボウ)を放とうとした―というのは否定はできないが、それならば殴打から弓矢に切り替える前にハッと我に返る様な描写等がその根拠として欲しいところではある。

 

不必要にポックル下げをしたい訳でもないため、“焦ってはいるものの必死に生き残ろうと可能性を手繰り寄せようとしていた”と採るならば、手の塞がっているパイクに放とうとした矢はではなく“最も威力の高い矢”で、かつ“溜め”に時間が掛かる矢だと考える事も出来、その時間稼ぎのための殴打とも採れる。

 

殴打の時に左右の手にオーラを込めたままだったのは、

ポックルにはまだツェズゲラの様な超高速でのオーラ移動はできず、“溜め”つつ、それが終わったらすぐさま放てる様に右手のオーラ(矢)左手のオーラ(弓)を変にイジらなかったのではないだろうか。

どちらの考えだとしても、最終的にポックルは「七色弓箭(レインボウ)を選んだことからも―もしあの殴打が通常攻撃(「凝」)ではなく強化系を伴ったものだったとしても―威力的に「強化系変化系」なのかと思われる(主系統=変化系?)

 

そして最後に検討するのが、「七色弓箭(レインボウ)放出系の力が用いられているかどうかである。

通常、念弾などはAOPから切り離して(EOP化して)用いるのが普通であろう。

しかし、上記検討からポックルの主系統は変化系と推定され、理論値で考えても放出系は60%の威力・精度でしか使用できない。

ビスケの教えを受けつつGIでの修行や死線を越えてきたゴンでさえも、ナックル戦での放出系の威力(理論値は80%)“4000オーラを用いても500オーラ程度”しか保てなかったことを考えると―少なくともこの時のポックルでは―主系統から2つも離れた放出系を用いた場合、およそ主戦力足りえないレベルかと思われる。

(これは放出系が主系統で、変化系との併用の場合も同様の事が言えよう)

 

また、ザザンから“あいかわらず戦い方がお粗末ね。持ってるモノを放せばいいでしょ?”と指摘を受けた際、

ようやくパイクは下2本の腕からバルダ(ポックルの仲間)を放したが、上2本腕で持っていた矢は既になくなっていた”

(バルダには落下の効果線があるため、言われて初めて手を放している描写と採れる)

 

この時のポックルはザザンから神経毒を打たれており、

カストロやレオルが心身状態が非常に不安定な状態では具現化物の維持ができなかった様に、ポックルの矢も毒の影響で維持出来なかったのではなかろうか。

遠隔操作(リモート)の念獣が術者の気絶で消える様に、恐らくAOP型の能力の中でも術者に集中力が求められる様な能力は、術者が異常な状態に陥った時はその維持が難しいのかと思われる。

(モラウの能力の様に必ずしも自動型=EOP型遠隔操作=AOP型というわけではないのだろうが、原則的にはEOP型の能力放出系の能力は能力者が気絶しても消えないのかと思われる。)

 

よって、「七色弓箭(レインボウ)」はAOP型の能力でその内訳は「変化系のみ」なのかと思われる。

赤の矢がオケラの蟻に刺さった時に一緒に燃えている様子から、用いる矢の能力によっては一般的な「放出系能力」「一握りの火薬(リトルフラワー)等と似た様なオーラの消費感なのだろう。

ex.1 赤の弓{AP(赤の矢)SP(APと同量)}×MP(制約と誓約)

赤の矢は敵と共に燃えるため(燃やすための燃料?)、その矢のオーラは回収できないだろう=消費オーラはAPの2倍分(APSP)

ex.2 橙の矢{AP(橙の矢)SP(APと同量)}×MP(制約と誓約)

橙の矢に用いたオーラは回収可能?=消費オーラはSP分のみ

 

┏2021/10/09 追記━━━━━━━━━━━━

(※抜けていたので追記)

ポックルは自身の能力を「赤の“弓”、そして「橙の“矢”だと考えていた。

オケラの蟻に刺さった赤の弓で放った矢は燃えていたから「赤の“矢”でもよいと思われるが何故か「赤の“弓”、そしてパイクに放った矢はそのまま「橙の“矢”となっていたが、何か理由があるのだろうか。

 

もし、これに意味を持たせるとするならば、上述の“色の合成”を目論んだ区別、もしくは能力の成り立ち、あるいはその両方なのではなかろうか。

 

赤の弓で考えるが―

1:「七色弓箭(レインボウ)発動で、左手で“弓”を、右手で“矢”を構成。

2:左手の弓と人差し指に矢尻をつがえ、右手で矢を引き、

3:標的に向かって放つ

―という3つの工程を踏んでいるが、1で作った“矢”はまだ無属性(矢の性質付加のみ)なのではなかろうか。

そして、2の段階で初めて七色のいずれかの性質を宿しており、

「赤の弓」矢尻への性質付加(=火)は、左手(“弓”)で行っているから「赤の弓”(≠矢)となり、

「橙の羽根への性質付加(=風切羽?)は、右手(“矢”)で行っているから「橙の矢”(≠弓)となるのではないだろうか。

 

つまり、左手の「赤の“弓”でつがえる矢尻に火の性質付加を行いつつ、右手の「橙の“矢”羽根に風切羽の性質付加を行えば、“速度が上昇した火の矢”を放つという様な発展形を考えていたのかもしれない。

もし、この様な二段階式だった場合、そうした理由は恐らくまだまだ修行不足だったためかと思われるが、その意図が判明することはないのである…。。。

┗追記終わり━━━━━━━━━━━━━━

 

以上でぇぇす。