●高校生よ!いわきで躍ろう
いわき市で来年3月、「踊ろう!フラガールのふるさとで!
フラガールズ甲子園」が開催されることになった。
経験の有無を問わず全国の高校生に呼びかけて、フラダンスの腕を
競ってもらう。
かつて炭鉱町を救うために立ち上がった初代フラガールらが発起人となり、
「次はいわきを全国に売りだそう」と意気込んでいる。
17日夜、実行委員会が結成され、大会企画を了承した。
フラを通じた文化交流や国際交流をうたう。
募集要項は検討中だが、各校3人以上のグループで、課題曲は
ハワイアンフラ、自由曲はタヒチアンダンスとする計画。
実行委が振り付けのDVDを作り出場登録した学校へ送るほか、
初心者のため希望校には夏休みと冬休みの2回、
講師を派遣することも考えている。
開催は3月23日、会場は同市平三崎の「アリオス」を予定。
常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾートハワイアンズ)誕生の
実話を基にした映画「フラガール」に出演した女優らに
特別審査員を打診するという。
事業費は740万円で、県や市に補助金を求め、寄付も募る。
映画の主人公のモデル、小野恵美子さん(66)=いわき市平南白土
=が今年1月、愛媛県四国中央市の全国高校書道パフォーマンス
選手権大会(書道パフォーマンス甲子園)を取り上げたテレビ番組を
見て思いついたという。
3月から設立準備を進めてきたメンバーが母体の実行委は、
学生ボランティアグループ、いわきハワイ交流協会などからなり、
大会役員には他の初代フラガールも名を連ねる。
小野さんは「私たちは町を救いたいと踊った。当時は腰振り踊りと
冷やかされたフラも今や市民権を得たので、フラでいわきを
全国区にする今回が、いわば第2ステップ」と話している。