国内の模型メーカーがプラモデルや鉄道模型の新製品などを展示する
「静岡ホビーショー」(静岡市・ツインメッセ静岡)が13日、
業者や報道向けに公開された。
今年、発売30周年を迎える「ガンプラ」など人気商品をはじめ、6月に
帰還が予定されている小惑星探査機「はやぶさ」や坂本龍馬と関わりの
あった勝海舟や福沢諭吉が乗った幕末の軍艦「咸臨(かんりん)丸」など、
昨今の人気にあやかった模型も展示された。
「アポロ宇宙船」や「スペースシャトル」など宇宙関連の模型が
展示される中、来場者の注目を浴びていたのが小惑星探査機
「はやぶさ」のプラモデル。
さまざまなトラブルに遭いながらも6月13日、7年ぶりに地球に帰ってくる
と話題の衛星だ。
人工衛星のモデル化は珍しく、大きく開いた太陽電池パネルや
パラボラアンテナなどが再現されている。
青島文化教材社製で、帰還前の6月上旬の発売予定(税込み2100円)。
木製模型の製造、販売をするウッディージョー(静岡市駿河区)が展示した
「咸臨(かんりん)丸」は、木の部品を組み合わせて完成させる模型。
帆を取り付けた帆走状態と帆を取り外して蒸気機関で航行する状態の
2モデルがある。
完成時の長さは約82センチと大きく、帆走時と非帆走時で煙突の形状や
スクリューの位置の違いがわかる細かい作り。
「部品は精度の高いレーザーで加工、説明書もカラーにした。
レーザー加工以前のものとは比べものにならないくらい組み立てやすい」
と、同社荒田茂部長は話す。
帆付きモデルが3万9900円(税込み、発売日未定)、
帆なしモデルが3万7800円(同、発売中)。
バンダイの展示ブースでは、アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する
人気ロボットのプラモデル「ガンプラ」が発売30年を迎えるにあたり、
80年7月に発売された「ガンプラ第1号」をはじめ、歴代のガンプラが
ずらりと並べられた。
また、7月24日から開催される「模型の世界首都 静岡ホビーフェア」
会場内の東静岡広場(静岡市葵区)に約18メートルの
実物大ガンダムが設置されるのに先立ち、風景模型(ジオラマ)が
展示された。
昨年夏、東京・お台場をにぎわせたガンダムが、右手にビームサーベルを
持って再登場する様子が表現されている。
15、16日の一般公開日には、プラモデルやラジコンなども販売される。
包装紙に模型などがあしらわれた「安倍川もち」や静岡模型教材協同組合
のロゴが描かれたピンバッジなど、限定商品も販売される。
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◆第49回静岡ホビーショー(静岡模型教材協同組合主催)
◆日程(一般公開日)
2010年5月15日 午前9時~午後5時
2010年5月16日 午前9時~午後4時
◆会場
ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金 3―1―10)
※JR静岡駅南口、およびJR東静岡駅南口から無料送迎バスあり
◆公式ホームページ