遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
今年も、よろしくお願いいたします。
1月になり寒い日が続いていますが、皆様体調はいかがでしょうか。
今年も肺のはなしをつづけて行きたいと思います。
人間をふくむ動物は、酸素を吸って二酸化炭素を出しています。
これとは全く逆に、植物は葉緑素で二酸化炭素と水と太陽の光線を利用して、でんぷんなどの糖類と酸素を合成しています。
この反応は光合成といわれていて、小学校で習ったことを思い出した方も多いのではないでしょうか。
そうすると、植物が酸素と糖を合成して、動物がその酸素と糖を利用して生きている。
そして、動物が排出した二酸化炭素が植物にとりいれられて、光合成の原料になるという完全なリサイクルが完成しています。
植物 6CO2+6H2O+光子 → C6H12O6+6O2
動物 C6H12O6(糖)+6O2 → 6CO2+6H2O
+2880KJmol-1
我々人類は、その活動によって環境破壊を生み出しています。最近はそれを食い止めるためにいろいろな資源のリサイクルの必要性が指摘されています。
ところが、先程説明したように植物の光合成と動物の呼吸の間には大昔から完全なリサイクルシステムが確立されています。
地球の環境システムはすごいと思いませんか。
そしてこの地球の完全リサイクルのエネルギー循環のおおもとには、太陽の光なのです。
言い換えてみると、我々が植物を摂取してそのエネルギーをいただいて生きていけるのも、そのおおもとは太陽の恵みによるものなのです。
太陽の光のエネルギーを利用して生きているなんて、子供の頃テレビで見ていたウルトラマンみたいです。
昨年の夏は猛暑で、太陽の照りつけが恨めしいと感じた方も多かったと思いますが、太陽がなければ植物も動物も生きていけないなんです。
こんな理由から、太陽の光が届かないところでは生命は存在できないというのが、生物学の定説でした。
しかし、生命は人間が考えるよりもはるかにすごかったのです。
それは・・・・ つづく。
笹本 修一