空天々と大気潤し深々と体を蝕む | SASAMI STREET

空天々と大気潤し深々と体を蝕む

虫の知らせを不意の知らせと
蒸し暑ささえも文の知らせと
往き往きて帰るとある夏の日

空天々と大気潤し
空深々と体を蝕む

変化だけが経過を示し
変化だけを頼りて存じ
且つ取り残されぬよう

飾したるは優雅ごとき崩れ
したたるものも無き着崩れ
さんさんと照るさんさんと

思い総じて行き場を失う
転び損じて自場を彷徨う
残り通して今をただよう

明くる開けた日の始めに
手探りかけた気の休めに
明日に賭けた身の慰めに

在る日その日をないものにしたくても
去る日その日をあるものにしたくても
来る日この日は変わらないのでしょう