いやー、夏でんな。サマバケでんな。なつやすみでやすなつみでんな。
夏で浮き足立ってしまっている私はまだまだワカモンの証拠やね、これ。
ってことで。飛び出せ青春!!ビバ!サマー!!

さ、気をとりなおそ。
ところで私の住むビルヂングの目の前で先週「東京湾花火」なるものが打ちあがっておったわい。
私の部屋にも友人知人など18人ほどどっさり招きいれ、花火をバックに乱交パーチーみたくなっとったわい。
花火でテンション上がりまくりのお年頃の男女。・・・で、気がつけば朝よ!(←柳沢慎吾風に)

朝と言えば、あっしは早朝に実家に帰省するために、旅立たねばならんやんけ!
うぎゃーっと絶叫しながら残っていたM嬢の兵隊(=後輩)らに部屋を片付けさせ、
あっしは東京砂漠を後にした。

なおM嬢の実家はコリン星の隣にある金ぴかのM惑星ってところなのだが、近頃は便利な世の中で
のぞみさんという洒落た名前のお嬢さんに乗って西に向えば、2時間ちょっとで我が故郷にたどり着く。
エドワーズ空軍基地から特別M嬢チャーターシャトルで帰省しとった頃が懐かしいのう。

さてM嬢一族は過去に記事にした通り、かなりのド変態一家である。
http://blogs.yahoo.co.jp/sasami921/6852322.html
この夏もアルコール摂取ギネスを更新する勢いで毎日お祭り騒だった。

川原でバーベキュー、近所の居酒屋でぐずぐず呑み、家に帰ってはさらにぐずぐず呑み・・・。

とまあ浮かれポンチな日々を送り、嵐のような夏休みが終わろうとしていた。

ヤバいよー。実家でやろうと思って持ち帰った仕事のレポートも執筆中の原稿も
来週のスクールの事前課題も一ミリも進んでねーーー。ぎゃうー。

夏の終わりの寂しさと、厳しい現実を思い出してアンニュイワールドにどっぷりはまる私。
陽水の「少年時代」がBGMで脳裏をよぎる。
「夏が終わろうとしている」とは故:森瑤子の処女作の第一フレーズだったなぁ。
・・・ああ、不覚にも涙が滲む。夏よ、カムバーーーーーーック

そんな時、近所に住んでいるばあちゃんと道で出くわした。
「あらー、Mちゃん帰っとったんや。えらいベッピンさんになってもうて」とお決りの近所の会話が始まった。
「東京ってのは遠いやろ?帰るにも高くてかなわんやろ。Mちゃん稼いでるって聞いてるで」
とずけずけとヒトの財布具合にツッコミをいれるばあちゃん。

ばあちゃんがしつこく食い下がるので、
のぞみさんという二時間半で東京に連れて行ってくれる便利なお嬢の存在を教えてあげた。

「はぁ~、二時間半で着くの?」 「イエス、おばあちゃま」
「ほんで、1万もとるの?」 「イエス、おばあちゃま(実際はもっと高いわい!)」
あかんなぁ、そら。ここの○○線(地元の在来線)やったら
 終点の駅まで3時間も乗っけてもろても400円ちょいやで。東京さんはえげつないなぁ。」

・・・この噛み合わない会話の中に、私は非常に感銘を受けた。
M字開脚はできへんけど、M嬢開眼!やった。

ばあちゃんにとっては、時間を金で買う感覚は全くないのだ。
いや、あるにはあるのだが、私と違い「速さ=金」ではない。
電車というスペシャルな乗り物に長い時間揺られる楽しさ=金、なのだ。

いつもの私なら「よしゃ!いっちょプロモ戦略も発想を転換して、売れない商品のポジショニングを変更して
別の価値をターゲットにびしーっと訴求したら・・・」などとガツガツ商売に結び付けて考えるだろう。

が、夏の寂しさに酔うその時の私は違った。
「あー、いつから私はこんなせかせかした日常が普通になってしまったんだろう」だった。

昔は家族に連れられて乗る電車の道中が長いほど楽しかった。
変わる景色をたくさん見られれば見られるほど嬉しかったし、それが価値だった。

西洋の昔の諺で「時間が過ぎ去って行くのではない。われわれが過ぎ去っていくのだ。」という文がある。

帰りはスカしたのぞみさんではなく、のんびりした癒し系のこだまちゃんに浮気しようかな・・・。
少々おセンチに浸るM嬢の夏の終わりだった。