短いツーリングのベストシーズンも終わり、外に出るのが危険なほどの酷暑日が続いていますね。
 

少しでも日頃のメンテナンスを楽にするため、愛車のスーパーカブカスタムのバッテリーを、メンテナンスフリーの鉛バッテリーからリチウムイオンバッテリーへ交換して、2年以上が経過しました。
 

今のところ、リチウムイオンバッテリーのメリットばかりが目立つとても良い傾向です。
 

そこで今回は、実際に2年以上使ってみた感想や、リチウムイオンバッテリーのメリット・デメリットについてまとめてみようと思います。
 

リチウムイオンバッテリーが気になっている方や、少しでもバイクのメンテナンスをサボりたい方の参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

  スーパーカブカスタム リチウムイオンバッテリーに交換

 

では、実際にリチウムイオンバッテリーへ交換してみて感じたメリットとデメリットについて書いていきます。

🔳リチウムイオンバッテリーのメリット  

1.圧倒的な軽さ  

リチウムイオンバッテリーの大きなメリットのひとつがその軽さです。
 

一般的な鉛バッテリーと比べて、大幅に軽量な製品が多く、製品によっては鉛バッテリーの1/3〜1/4程度の重量しかありません。
 

スーパーカブのような小排気量車では、車体そのものが軽いため、こうした軽量化の効果も感じやすいのではないでしょうか

……とはいえ、実際に箱に入ったままの届いたバッテリーを持って、本当にこの箱の中にバッテリーが入っているか疑うレベルで軽かったです。


実際に装着しても、「軽るっ!!」という、ありきたりな感想ではありますが、本当にその一言につきます。

 

鉛バッテリーと持ち比べてみると、心配になるくらいの重量の違いを感じます。

 

 

2.自己放電が少ない  

リチウムイオンバッテリーは、使っていない間に電気が自然に減っていく「自己放電」が少ないという特徴があります。
 

私のように週に1回、あるいは月に数回しかカブに乗らない人間にとっては、これはかなり嬉しいポイントです。
 

せっかく天気が良い日に「今日はカブで出かけよう!」と思っても、バッテリーが上がっていたらガッカリですからね。
 

実際、私のカブでは2024年7月にリチウムイオンバッテリーへ交換してから、約2年間使用していますが、冬場を含めて元気よくセルが回ってくれています。
 

この「しばらく乗っていなくても、普通にエンジンがかかる」という安心感は、個人的にはかなり大きなメリットだと感じています。

まぁ、古いキャブ車のカブなのでキックで問題なくエンジンはかかるんですがね(笑)

 

3.セルモーターが力強く回る  

リチウムイオンバッテリーは、瞬間的に大きな電流を取り出すことができる製品が多く、セルモーターを力強く回せるのもメリットです。
 

私の古いカブでも、セルを回すと勢いよくモーターが回っています。
 

もちろん、エンジンやセルモーターなど、車体側の状態にも左右される部分ではありますが、バッテリー交換後の始動時には明らかな安心感があります。

 

4.長寿命が期待できる  

適切な条件で使用・管理した場合、リチウムイオンバッテリーは鉛バッテリーより長寿命が期待できるとされています。
 

購入時の価格だけを見ると、一般的な鉛バッテリーより高く感じます。
 

しかし、交換頻度が減れば、その分だけ交換の手間も減ります。
 

「多少高くても、できるだけメンテナンスの手間を減らしたい」そんな人には、価格差を考えても検討する価値があると思います。

個人的には、トータルのメンテナンスコストや手間は圧倒的にリチウムイオンバッテリーに軍配が上がります。



 

🔳リチウムイオンバッテリーのデメリット  

ここまでメリットばかり書いてきましたが、もちろん良いことだけではありません。
 

実際に導入するのであれば、デメリットもしっかり知っておいたほうがいいでしょう。

1.低温に弱い  

リチウム系バッテリーは、低温環境では性能が低下することがあります。

 

特に気温がかなり低くなると、内部の化学反応が鈍くなり、一時的に電圧が下がることがあります。

 

そのため、冬場の始動時には少し注意が必要です。

 

私自身は冬を越して実際に使用していますが、今のところ問題なくセルが回っています。

 

とはいえ、これは使用するバッテリーや気温によっても変わるため、冬場に使用する場合は製品の仕様を確認しておいたほうが安心です。

 

 

2.過放電には注意が必要  

リチウム系バッテリーで特に注意したいのが、過放電です。
 

バッテリーを完全に使い切るような状態まで放電させてしまうと、充電できなくなったり、バッテリーを傷めたりする可能性があります。
 

ただし、最近のバイク用リチウム系バッテリーには、BMS(Battery Management System)と呼ばれる保護回路が搭載されているものがあります。

 

BMSは、バッテリーの電圧や電流などを監視し、過充電や過放電、過電流、短絡などの異常を検知すると、バッテリーを保護するために電流を遮断してくれます。

 

そのため、「リチウムイオンバッテリーは過放電に弱い」とはいっても、保護回路によってある程度守られるようになっています。

 

とはいえ、「BMSがあるから過放電させても大丈夫」というわけではありません。

 

長期間カブに乗らない場合は、バッテリーの状態を確認したり、必要に応じて端子を外したりするなどの対策をしたほうが安心です。

 

特に、BMSが保護のために電流を遮断した状態でも、長期間そのまま放置するのは避けたほうがよいでしょう。

 

保護回路が入っているから安心。でも、そもそも過放電させないことが一番。

 

このくらいに考えておくのが良さそうです。

 

 

3.充電器に注意が必要  

充電するときにも注意が必要です。

 

リチウム系バッテリーには、専用の充電器が必要になる場合があります。

 

特に鉛バッテリー向けの特殊な充電モードや、サルフェーション除去機能などを使用すると、バッテリーに適さない電圧がかかる可能性があります。

 

「充電するだけだから、今持っている充電器で大丈夫だろう」

 

と考えず、使用するバッテリーの説明書を確認して、対応した充電器を使用するのが安心です。

 

 

4.価格が高い  

最後は、やはり価格です。

 

一般的な鉛バッテリーと比べると、リチウムイオンバッテリーは初期費用が高くなる傾向があります。

 

「とにかく安くバッテリー交換したい」というのであれば、鉛バッテリーのほうが選びやすいでしょう。

 

一方で、

  • 軽量化したい
  • 長期間乗らないことがある
  • バッテリー交換の回数を減らしたい
  • メンテナンスの手間を減らしたい

という人にとっては、価格差を払う価値があるかもしれません。
 

 

 

  カブにおすすめのリチウムイオンバッテリー

🔳まずは自分のカブのバッテリーサイズを確認  
 

「リチウムイオンバッテリーに交換してみたいけど、どれを買えばいいの?」
 

という方は、まず現在カブに入っている純正バッテリーの型番を確認してみましょう。

ざっくりとした対応バッテリーは以下の通りですが、必ず自分のカブのバッテリー型番を確認してください。
車種・年式によって異なるので、最終的には現車の型番を確認されることをお勧めします。

 

・スーパーカブ50~90系など  →  YTX4L-BS / YT4L-BS系

・スーパーカブC125など    →  YTZ5S系

・スーパーカブ110の一部など   →  YTZ7S系




🔳Amazonで用見かけるリチウムイオンバッテリーのメーカー  

試しやすい価格かつ、取り寄せやすい製品として4つのメーカーをご紹介します。

・SKYRICH(スカイリッチ)

バイク用リチウムバッテリーでは比較的よく知られているメーカーです。
中国・杭州に拠点を置き、二輪用リチウムバッテリーなどを自社で開発・製造しています。
価格はやや高めですが、バイク用リチウムバッテリーを選ぶ際には候補に入れやすいメーカーです。


・AZ           

バイク用品やバッテリーなどを幅広く扱っているブランドで、今回紹介する中では比較的リーズナブルな価格帯の製品が見つけやすいメーカーです。

「リチウムバッテリーを試してみたいけど、あまり高いものはちょっと……」という人にも選びやすいと思います。
 

 

・マキシマバッテリー   
バイク用バッテリーを幅広く展開しているブランドで、リチウムイオンバッテリーについても複数のサイズをラインナップしています。
また、購入後1年間のロードサービスも用意されています。



・T.E.T          

今回の記事で私が実際に使用しているメーカーです。
私自身、2024年7月にスーパーカブへLFP4L-SSを取り付け、この記事を書いている2026年8月現在まで使用しています。
正直なところ、購入時は「安かったから」という理由がかなり大きかったのですが(笑)、今のところトラブルなく使えています。

今回紹介する4メーカーのリチウムバッテリーは、基本的にBMS(バッテリーマネジメントシステム)を搭載した製品です。
BMSによって、過充電や過放電などからバッテリーを保護する仕組みが採用されているため、リチウムバッテリーが初めてという方でも比較的安心して選びやすい製品だと思います。

 

 


🔳Amazonで用見かけるリチウムイオンバッテリーのメーカー  

各メーカーが公表している互換型番をまとめたものが下記の表になります。

 
メーカー YTX4L-BS系 YTZ5S系 YTZ7S系
SKYRICH HJTZ5S-FP
SKYRICH HJTZ5S-FP バイク用リチウムバッテリー [互換 YTZ5S YTX4L-BS YTX5L-BS] スカイリッチ
HJTZ5S-FP
SKYRICH HJTZ5S-FP バイク用リチウムバッテリー [互換 YTZ5S YTX4L-BS YTX5L-BS] スカイリッチ
HJTZ7S-FP
スカイリッチ HJTZ7S-FP リチウムイオンバッテリー [互換 FTX7L-BS YTX7L-BS YTZ7V YTZ7S TTZ7SL] スーパシェルパ KLX250 ZZR250 バリオスGPZ250R
AZ

ITZ5S-FP


AZ [ エーゼット ] シールド型 バイク用バッテリー [ LITHIUM ] ITZ5S-FP

ITZ5S-FP

AZ [ エーゼット ] シールド型 バイク用バッテリー [ LITHIUM ] ITZ5S-FP

ITZ7S-FP

 

AZ [ エーゼット ] シールド型 バイク用バッテリー [ LITHIUM ] ITZ7S-FP

 

T.E.T LFP4L-SS

T.E.T LFP4L-SS 超軽量 バイク バッテリー リチウムイオン YT4L-BS YTX4L-BS 専用 3Ah 120CCA 38.4Wh BMS電圧計搭載 LiFePO4 バイク用TET 長期保証(LFP4L-SS)

 

LFP5L-SS

 

T.E.T LFP5L-SS 超軽量 バイク バッテリー リチウムイオン YTX5L-BS / YTZ7S / YTZ6V 専用 3Ah 150CCA 38.4Wh BMS電圧計搭載 LiFePO4 バイク用TET 長期保証(LFP5L-SS)

 

マキシマ

MLZ5S-FP

マキシマバッテリー MLZ5S-FP バイク用 リチウムイオンバッテリー MLZ5S-FP

 

MLZ5S-FP

マキシマバッテリー MLZ5S-FP バイク用 リチウムイオンバッテリー MLZ5S-FP

MLZ7S-FP

マキシマバッテリー MLZ7S-FP バイク用 リチウムイオンバッテリー バイクバッテリー

 

※スマートフォンでは表を左右にスクロールできます。

 

 

 

  リチウムイオンバッテリーを使って居ての感想

 

そして、実際に2年以上使っている私の場合は、価格差を支払ってでも十分にお釣りがくるくらいのメリットを感じています。
 

「軽い」「自己放電が少ない」「冬でも元気にセルが回る」など、日常的に使っていて感じるメリットが多く、何よりバッテリーのことをあまり気にしなくてよくなったのが大きいです。
 

もちろん、まだ2年以上使用した段階なので、最終的にどれくらいの寿命になるのかは分かりません。
 

それでも現時点では、「多少高くても、リチウムイオンバッテリーにして良かった」というのが、私の正直な感想です。