母について集会に行かない日は、父の機嫌がよくて
おもちゃ屋に行ってくれたり、優しい顔でご飯一緒に食べてくれて、
母より父の肩を持つ方が、母の信じる宗教にはいろんな制約があったので上の兄弟は小学校とかでも過ごしやすかったらしくて、
父の機嫌をうかがって、成長するにつれて集会に行きたくないと母に反抗するようになっていました
私はまだ幼かったからか、いつも怖いイメージの父よりも昼間優しい母のことが大好きで、どうしてこんなに母だけが責められるのかわからなかったので、みんなにいじめられているようで切なくて
集会のある前日の夜に、父が宗教をやめられないなら一人で出て行けと言って、次の日の夕方に母が泣きながらも集会に行く準備をしているのを見ていて、今日はいよいよ母親だけ出て行ってしまうんじゃないかと怯えて
兄弟の中で一人だけ集会についていったことがあるんです
集会で歌をうたっていると
父が集会場の玄関まで来て
私だけを迎えに来ていて
母に家の鍵を出せと言って取り上げた後、
私がもたもたと聖書を大事そうにバッグにしまうのを見て
それをバッグごとひったくってその場に投げたんです
暗い中で、照明に照らされた父のめちゃくちゃ怒った顔
すごく怖かったんですよね
家に帰る途中の車では、もうあいつはダメだって私に話しかけた以外黙ってて
今日の夜はどんなことになるんだろうと思っいながら外を見ていました
家についたら「すべての鍵をかけろ。絶対にあけるな。」というので、
母は締め出されるんだなってわかって
本当に離婚になるのか
祖父母とも仲良くなかったので、これからどうなるのかなって忘れられない夜があります